「美容×SDGsの最新トレンド」:Summer Special その1
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感染力の強いデルタ株の蔓延、若年層の重症化懸念など「ポストコロナ」が不透明な状況で迎えた2021年の夏休み期間。BeautyTech.jpではここ数カ月の美容業界の動きを振り返るキーワード3つを選出して、関連記事をまとめて紹介する。第1回は「美容×SDGsの最新トレンド」だ。
環境問題、地域創生、そして女性エンパワメントまで多彩なテーマ
SDGsといえば誰もが思い浮かべるのが「環境問題」だが、それは国連開発計画の提言17のうちの一部である。SDGsの一環として美容業界と親和性の高い分野では、女性エンパワメントや未来の消費者である子どもたちへの支援に取り組むブランドもあれば、これから懸念される深刻な水不足から、ウォータレスコスメや水の使用量を減らす取組みなどが、グローバルブランドをけん引役として始まっている。
またヴィーガンコスメがトレンドの韓国では、ブランド自身がヴィーガン認証を上回る厳しい基準を自らに科して、SDGsそのものを体現する「TOUN28」が話題となっているほか、地域創生をテーマにした「owndo」など、強い信念をもつ個性あるクリーンビューティブランドが登場している。
中国ブランドで女性エンパワメントを強く打ち出すのが「PROYA」だ。また、中国では直近の618セールで、アリババが環境に配慮した姿勢を打ち出すなど、社会的にSDGsを推進する機運が高まってきている。すでに欧米や韓国では、クリーンビューティとしての姿勢の表明は当然であり、そのうえで、どんな理念や哲学にもとづいているのかが問われている。日本でも、消費者の意識が間違いなく高まってきているなかで、企業主導での環境配慮の取組みが続けられている。
国連開発計画の提言17
MintArt via Shutterstock
★ 女性エンパワメントの姿勢を打ち出すブランド
■ 中国PROYAなど、ジェンダーギャップへの強いメッセージが女性たちの心を動かす
■ ディオールが社会に示す女性エンパワメント。その長期的視点、多様なプログラム
★ 韓国のヴィーガンコスメトレンド
■ SDGsコスメの本流、韓国「TOUN28」が積み上げるユーザーからの強固な信頼感
■ 韓国の外資ブランド進出を裏で支えるCTKコスメティックス、OEMプラットフォームも
■ 韓国ヴィーガンスキンケア「owndo」は地域創生を哲学に、グローバル市場開拓へ
■ 韓国を代表するヴィーガンコスメ、7つのブランドにみるその哲学や海外展開
★ 日本企業のSDGsへの取組み
■ 花王ブローネ ルミエストのAR髪色シミュレーション×マス広告がもたらしたインパクト
■ 花王など日本企業が積み重ねる消費者が「使いたくなる」サステナブル容器のいま
■ コーセー、マンダムなど日本でも加速するマイクロプラスチック全廃への動き
★ グローバルブランドの取組み
■ ロレアルとP&G、SDGs観点から「水」や「衛生」などのサステナビリティにアプローチ
■ SDGsの科学的アプローチ、ロレアルR&Iが進める「グリーンサイエンス」の全容
★ 新興ブランドやスタートアップの取組み
■ サイエンス系化粧品の創業者コミュニティ「Science of Beauty Collective」発足
■ 英米メンズコスメは市場回復へ、サステナブルやクリーン処方で注目の11ブランド
■ サステナブルな美容・ファッションの起業家支援、 Fabファンドが投資を決めた13社
★ アップサイクル社会への美容企業の取組み
■ 化粧品業界の次なるSDGsトレンドは「アップサイクル」で循環型社会へ。海外の9事例
■ 米テラサイクル「Loop」や同社リサイクルプログラムに日本の美容企業も続々参加へ
Text: 矢野貴久子(Kikuko Yano)
Top image: Andrew Coelho via Unsplash