見出し画像

「顧客エンゲージメント最重視へ〜日本編」 美容業界を読み解くまとめ(3)Summer 2020

New English article
◆ 新着記事をお届けします。以下のリンクからご登録ください。
Facebookページメルマガ(隔週火曜日配信)
LINE:https://line.me/R/ti/p/%40sqf5598o

世界的なパンデミックの影響で、これまでの日常は様変わりし消費も変化、そしてオンラインへの移行が急速に進んだ。BeautyTech.jpでは最近の美容業界の動きを振り返り、withコロナの時代にこれからのモノの売り方、それに対するマーケティングのあり方のヒントとなる各国事例の記事を3回に分けて紹介する。第1回は欧米で、第2回は中国・韓国で起きている動きをまとめた。最終回は日本での多様な試みと動きをまとめた。

コロナの感染拡大は、ビューティ商材に対する日本の消費者行動を大きく変えている。リアルな対面販売や接客は制限され、テスターの使用やタッチアップが中止されるなか、どのように顧客とのコミュニケーションを図り、エンゲージメントを築いていくのか、各ブランドが模索している。

顧客がどう変化しているのかを知るには、オンライン上での顧客の購入ジャーニーを段階ごとに可視化するアイスタイルの「ブランドオフィシャル」などのツールや、ノインのデータマーケティング支援ソリューションなどがある。

また、非接触&リモートを実現しつつ、リアルに近い体験をユーザーに提供しようという試みも始まっている。ビデオチャットやWeb会議アプリを利用した1対1のオンライン・カウンセリングをはじめ、ブランドとバイヤー、プレスがその場でダイレクトに言葉を交わせるバーチャルな展示会や製品発表会を開催できるサービスは、決まった場所に集まらなくてもライブイベント感覚が味わえる。

オンラインでできることが増えた分、実店舗でしかできない体験はむしろ特別感や価値を増す。ARバーチャルメイクは疑似体験としてのサポートであり、リアルなテスターに100%とって代わるものではない。

こうしたことからみえてくるのは、顧客がオンラインとオフラインの垣根を自由にまたぎ、行き来しながら、自分の好きなポイントとタイミングで購入ができるOMO(Online Merges Offline)環境構築の重要性と考えられる。

画像1

Nikola Stanisic via Shutterstock

「顧客エンゲージメント最重視へ〜日本編」 
BeautyTech.jp記事まとめ

リカフロッシュ20万個超の売上にみるマーケティングの最新潮流「P2C」とは

読ませる記事とこだわりのキュレーション、ストーリーコマースの先駆け「北欧、暮らしの道具店」が化粧品をリリース

協和が台湾HiMirrorと業務提携、パーソナライズ提案の先にあるオープンプラットフォーム構想

バーチャルでどこまで購買意欲をそそれるのか?デジタル識者が考えるリアル店舗の意義

美容の専属アドバイザーを目指すアプリ「mira」はインフルエンサーをマッチングし販促や送客を支援

化粧品ECアプリ「NOIN」の次ステージは、データに基づくマーケティング支援とOMO化支援の新事業

外出自粛下での売上やユーザー行動の変化、「meeco」など5つの美容ECサイトは手応えあり

「リモテン」が加速させる、ライブ感あるオンライン展示会&発表会

顧客の態度変容を可視化するブランドオフィシャルやリアルタイムCRMのKARTE

美容業界を読み解くまとめ Summer 2020 そのほかの回はこちら
(1)「オンラインコンサルやコミュニティ〜欧米事例」
(2)「KOL&ライブコマースが鍵〜中国・韓国事例」

Text: そごうあやこ (Ayako Sogo)
Top image: Ray ZHUANG via Unsplash