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「顧客コミュニケーション」「バイオ化粧品原料」「美容の新市場アフリカ」【2024年上半期まとめ・欧米編】

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2024年の夏休み、BeautyTech.jpではここ半年の記事から、美容業界内外のイノベーションを「日本編」「欧米編」「韓国・中国・東南アジア編」と地域ごとにまとめて紹介する。第2回は欧米での動きだ。テクノロジーをベースにしつつ顧客との密接なコミュニケーションを模索する大手ブランド・小売企業や、バイオ化粧品原料、次の大規模市場として期待が高まるアフリカへの注目など、欧米を中心とするグローバルの潮流をひも解く。


イノベーションを加速、ブランドや小売のグローバル大手の事業戦略

CES2024において自らをビューティテック企業と宣言したロレアルは、研究開発や創造性の発揮、顧客体験の向上、従業員の働きやすさの実現、さらには、持続可能性やDEIなどの社会課題解決にもテクノロジーを導入・活用している。これに対して、ラグジュアリー企業の巨頭であるLVMHは生成AIをはじめとするデジタルテクノロジーを、業務の効率化はもとより、顧客体験のグレードアップのために役立てている。化粧品小売大手のアルタ・ビューティも、一人ひとりの顧客に適した情報を適したタイミングで届けられるマーケティング手法としてのリテールメディアに注力するほか、積極的なイノベーション投資により、オン/オフライン全方面での成長戦略を図っている。

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バイオ化粧品原料やサステナブルパッケージ需要が増加

ここ数年の化粧品業界の大きなトレンドであるクリーンビューティの潮流は健在で、サステナブルな製品設計、自然由来原料、科学に裏打ちされた高機能な商品・サービスを求める消費者はますます増加している。クリーンビューティが一時的な流行ではなく、多くの欧米新興化粧品ブランドにとって採用が当然の“基本コンセプト”となりつつある今、環境へのダメージが少ない自然由来原料や生分解性パッケージの需要が高まり、関連するバイオ素材やバイオテクノロジーへの注目も継続中だ。

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欧米が熱視線を送る新市場、急成長するアフリカの美容ニーズ

レッドオーシャン化した北米やヨーロッパ市場の“次”を探す欧米企業が、東南アジアや中東市場に加えて、注目度を高めているのがアフリカ市場だ。若年層比率が高い人口構成や、中流階級・富裕層の購買力の高さから、化粧品市場の潜在的消費者は14億人ともされるアフリカ大陸に、多くのグローバル企業が投資や参入を試みている。

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Text: そごうあやこ (Ayako Sogo)
Top image: clearlens via Shutterstock

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