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「未来の先取り思考」「肌解析と化粧品選び」「持続可能性」【2024年上半期まとめ・日本編】

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2024年の夏休み、BeautyTech.jpではここ半年の記事から、美容業界内外のイノベーションを「日本編」「欧米編」「韓国・中国・東南アジア編」と地域ごとにまとめて紹介する。第1回は日本での動きだ。未来のあり方を想像してたぐりよせる試みや、肌と化粧品の関係性をアップデートするイノベーション、DEI観点やサステナビリティに切り込む事業プロジェクトが目立った。


空間コンピューティングで実現する新しい小売のあり方、未来をたぐりよせる思考の試み

Apple Vison Proの登場で、近い将来、空間コンピューティングで小売の現場や顧客体験が大きく変わり、ビューティ業界のビジネスそのもののあり方が変容することが現実味を帯びてきた。また、仮想世界と実世界がシームレスに融合し一般の人々が当たり前のように2つの空間を行き来する環境で、ユーザーの暮らしや社会はどうなるのか、一歩先の未来を予測し、きたるべき時代にいち早く備えるプロジェクトが始まっている。

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化粧品成分検索から一人ひとりに寄り添う肌解析まで顧客主義の新サービス

斬新な発想と日々進化するテクノロジーをもとに、肌解析や商品レコメンドなど、すでに一般に浸透している美容系サービスをアップデートしユーザーにとことん寄り添う新しい顧客体験を提案する事例が次々と登場している。その根底にあるのは、研究開発に重きをおき、科学的に有効性が検証された技術で事業活動や人々の暮らしをより良く変えるイノベーションを生み出そうとする強い意思だ。社会やビジネスの現場に今ある課題を自分ごと化して考え、事業としての成功とともに、社会への貢献を目指すスタートアップに期待がかかる。

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人材のDEIやサステナビリティ。さまざまな「持続可能性」への試み

持続可能な事業運営の推進には、地球環境や社会に対してサステナブルで責任のある方法を採用することが不可欠であるとの考え方が日本でも広がってきている。CSR(企業の社会的責任)やDEI(ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン)という言葉が一般にも知られるようになり、人々が企業を評価・判断する際の眼差しにも変化が起きつつある。排出されたCO₂を活用するスマートガーデン、HR分野におけるDEIなど、2024年に入りソーシャルアクションを起こし続ける企業やスタートアップの試みはさらに増えている。

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Text: そごうあやこ (Ayako Sogo)
Top image: Yoshimi maeda via Shutterstock