見出し画像

WAKE Careerがポーラ、資生堂などと語る「女性ITエンジニア活躍の場として期待される美容業界」

◆ 新着記事をお届けします。以下のリンクからご登録ください。
Facebookページメルマガ(隔週火曜日配信)
LINE:https://line.me/R/ti/p/%40sqf5598o

女性エンジニア向けハイスキル転職サービス「WAKE Career」を運営するbgrass株式会社は、美容業界で働くことの魅力を女性IT/Webエンジニアに知ってもらうためのイベントを開催した。資生堂インタラクティブビューティー株式会社や株式会社ポーラ・オルビスホールディングス、株式会社アイスタイルの担当者が登壇し、ビューティテックの現在地と開発の現場を紹介するとともに、実際に美容企業でチームリーダーとして従事する女性エンジニアが日々の業務ややりがいについて語った。


テクノロジーでジェンダーダイバーシティの実現を目指すbgrass

2024年7月10日、アイスタイル本社を会場に開催の「資生堂、ポーラ・オルビス、アイスタイルが語る!ビューティーテック開発最前線」イベントでは、第一部で資生堂インタラクティブビューティー DX本部オムニエクスペリエンス推進部 グループマネージャー 吉川拓伸氏、ポーラ・オルビスホールディングス グループデジタルソリューションセンター IT組織戦略チームリーダー 黒柳未央氏、アイスタイル BeautyTech.jp編集長の矢野貴久子が登壇し、トークセッションが開かれた。

左から、資生堂インタラクティブビューティー 吉川拓伸氏、ポーラ・オルビスホールディングス 黒柳未央氏、アイスタイル 矢野貴久子(著者撮影)

冒頭、主催者であり、モデレーターを務めたbgrass 代表取締役CEO/CTO 咸多栄(ハム・ダヨン)氏は、同社が「テクノロジーでジェンダーギャップを融かす」を合言葉に、企業とコミュニティの双方でDEI(ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン)の推進を目指し、女性ITエンジニアのキャリア支援に注力する企業であると話す。

運営する「WAKE Career」は単なる転職サービスではなく、bgrass独自の「サステナブル職場診断」でDEI環境を可視化した、女性が働きやすく活躍しやすい企業と、持続的にキャリアを積み自分の人生を選択していきたい女性エンジニアの出会いを提供することで、ジェンダー格差を是正し、最終的にはバイヤスによって選択肢をせばめることなく誰もが自分の“なりたい”を解放できる社会の実現に貢献するとのビジョンを説明した。今回のイベントは、美容業界でのキャリアに興味がある女性エンジニアにとって、業界の最新動向を知り、キャリアを具体的にイメージできる機会となることを目的に開催された。

人が主役のテクノロジー、顧客に喜んでもらうためのイノベーション

トークセッションの初めに、CES 2024の基調講演においてロレアルが自らをビューティテック企業と宣言したことを紹介した矢野は、R&Dから顧客体験、あるいはサステナビリティという文脈まで美容領域のイノベーションは多岐にわたり、そのあらゆる場面に「テクノロジーが染み出している」と表現、テクノロジーが美容業界に浸透している現状を示す。同時に、テクノロジーはあくまでツールであり、多くの美容企業が「人が主役となるテクノロジー、人をきわだたせるためのテクノロジー」という「人」を基軸にしたサービスを設計する方向へ動いていると話す。

一方で矢野は「美容業界に目を向けると、そのお客様の大半は女性であるにも関わらず、テクノロジーを動かすエンジニアには女性が少ない。このアンバランスをなんとかしたい。なぜなら、美容サービスを設計する当事者が楽しければ、お客様体験におのずと反映されるからであり、お客様が喜んでくれなければ、それはイノベーションとは呼べないからだ」と指摘する。そして、エンジニアとして技術を理解している人たちが、サービス開発の過程でジェンダー視点を加えることで顧客との橋渡しをするブリッジ人材になりうるとして、イベント会場に集まった約70名の女性エンジニアに期待を寄せる。

ここから先は

4,078字 / 2画像

このマガジンを購読すると、バックナンバー記事を制限なくご覧いただくことができます。

BeautyTech.jpは最新1カ月の記事は無料、それ以前の記事は全文閲覧が有料です。「バックナンバー読み放題プラン」をご利用ください。

このマガジンを購読すると、バックナンバー記事を制限なくご覧いただくことができます。

「バックナンバー読み放題プラン」の法人・企業様向けプランです。社内限定で転用・共有していただけます。