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スキンケアブランド「SISI」、独自検査キットの肌解析サービスSISI LABで築くユーザーからの信頼感

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スキンケアブランドSISIは、スキンケア製品の販売のほか、遠隔肌解析サービス「SISI LAB」をサブスクリプションモデルで提供。専門家の知見を取り入れ開発された専用解析キットと高精度な肌データを組み合わせ、顧客の肌悩みに伴走する独自の顧客体験を創出している。株式会社SISIのファウンダーである代表取締役 澤田実加氏に、肌解析やサービス詳細及びブランド戦略について聞いた。


新しい機能性成分を積極採用する新興スキンケアブランドSISI

SISIが正式にローンチしたのは2021年1月だ。ブランド名を漢字で表記すると「私思」となり、澤田氏は「自分を大切にしよう」というメッセージをその名に込めたという。

「母親が化粧品をとても好きで、将来は化粧品を通じて人に喜ばれる仕事がしたいと漠然と思っていた。また、前職で化粧品ブランドの立ち上げを経験し、改めて自分がやりたい仕事だと感じた。化粧品には機能的な価値だけではなく、(人の心に作用する)情緒的な価値がある。肌の課題を解決することで誰かの人生を豊かにすることにも貢献できる。そこで、自分で責任を持ち、自由に事業を展開したいと考えブランド立ち上げを決心した」(澤田氏)

株式会社SISI 代表取締役 澤田実加氏
プロフィール/2020年に株式会社SISIを設立し、2021年に敏感肌を思う機能性スキンケアを追求したブランド「SISI」と遠隔肌解析サービス「SISI LAB」を開始。天然由来の機能性成分を積極採用し、 確かな効果と肌へのやさしさを両立した商品づくりを心がけている。ECに加えて伊勢丹新宿店などの百貨店、ロフトや東急ハンズなど全国約700店舗でも販売を展開し、MAQUIA、美的GRANDなど数々の雑誌でベストコスメも受賞

SISIはスキンケアブランドとして、人気製品のクレンジングや美容液のほか、シートマスクやクリームなど14SKUを展開している(2024年6月時点)。ポイントケアやベースメイク関連商品など、アイテムを徐々に増やしている状況だ。植物由来成分をメインにした処方だが、単に肌に優しいもの、あるいはオーガニックといった基準ではなく、近年注目が集まる機能性成分を積極的に採用する方針を掲げていると澤田氏は話す。直近では注目成分のひとつであるアゼライン酸配合の乳液状美容液を発売している。

加えて、これまでは原料や製品設計のプロフェッショナルと協業してきたが、2024年6月からは医師とも顧問契約を交わした。今後は、科学的に効果があることが実証された機能性製品を開発・展開していく計画だとする。

SISIの製品

SISI製品を購入しなくても申し込める肌解析検査キット「SISI LAB」

SISIの最大の特徴は、SISI LABという遠隔肌解析サービスをあわせて提供していることだ。澤田氏はサービス提供開始の背景について、次のように説明する。

「SISI LABを提供開始したのは、ブランドローンチから5カ月後の2021年6月だ。当時はコロナ禍の真只中で、百貨店などのカウンターではお客様の肌に触れる接客や診断ができない状況だった。また、アンケートやヒアリングを通じて、自分の肌状態を可視化した情報をベースに商品を選んでいるユーザーが、まだ圧倒的に少ないことを知った」(澤田氏)

SISIが実施したアンケートでは9割以上の回答者が「肌診断・肌解析に興味がある」と答えたものの、「自分の肌を正確に理解している」「診断してもらった経験がある」という回答はわずか2~3割にとどまったという。

「(市場に出回る)化粧品の数は膨大であり、ただでさえ自身の肌に最適な商品を選ぶことが難しい。百貨店のカウンターやエステサロンなど特定チャネルでショッピングする習慣がないユーザーに、自分の肌を知るきっかけや自分の肌に合う化粧品を選ぶ機会を提供したく、独自の遠隔解析サービスを提供することにした」(澤田氏)

SISI LABはSISIのスキンケア商品のサブスクリプションを申し込んだユーザーに初回特典として検査キットを無料で提供するほか、検査キットの単品販売を行っており、価格は1,650円に設定されている。ユーザーは自分のペースで肌の解析を継続することができる。

SISI LABの検査キットのボックスのなかには、ユーザーの肌の検体を得るためのチップとして、肌に貼って剥がすタイプ2種類、パック剤を使用・乾燥させるタイプ1種類、合計3種類が同梱されている。

「チップはいずれも肌の切片データを取得するためのものだ。肌に貼るキットは皮脂や角質の情報からターンオーバーの状態を解析するために活用し、パック剤はキメなど肌データを取得できるように設計してある」(澤田氏)

サービス利用の流れはシンプルだ。ユーザーは、肌解析説明動画を見ながら自宅に届いたキットで肌データを採取。パック剤を乾燥させている間に、公式サイトにアクセスし問診に答える。その後、検査キットをSISIに返送すると、1~2週間後にLINE上に専門家による解析結果を記録したマイページが設置される。マイページでは肌解析結果をいつでも確認できる。

マイページに表示されるのは、「全体スコア」「同年代の平均的な肌状態との比較データ」「各ユーザーの肌データにおける優良点」などだ。加えて、肌状態をビジュアル的に把握するための「断面図データ」、SISI側からの「追加ケア提言」「おすすめ成分が含まれたSISIの商品提案」なども見ることができる。

マイページで肌解析結果を確認できる

「肌の解析ロジックはパートナー企業とともに設計しており、データベースの構築と解析作業は自社内で行っている。皮膚に対する専門的かつ高度なアドバイスをお客様にお伝えしたいという思いから、外部パートナーとの協業体制を築くことにした。今後は顧問医師など外部との連携をより強化し、一人ひとりのお客様に正しくより有用な情報を提供できるようサービスをアップデートしていく」(澤田氏)

低コストで精緻な解析がユーザーとの信頼関係を構築

2024年6月現在、SISI LABのサービスを活用して自身の肌を検査したユーザーの数は累計1万人弱に増加した。澤田氏は「反響は着実に増え始めており、なかでも低コストで精緻な解析を受けられることに驚いたというポジティブな反応が目立つ」と説明する。

肌解析という意味では、スマホで撮影してAIで画像解析という手法が主流のなかで、検査キットを用いての解析サービス、それも製品レコメンドとは別に受けられるものはそれほど多くない。スマホで簡単に自分の肌状態の履歴を確認できるのも、ユーザーにとっての利便性は高い。

澤田氏は今後、SISI LABを通じて取得したデータを活用し、SISIブランドの製品開発や新たなビジネス展開の可能性を探っていくとする。

「SISI LABのサービスを通じて、肌データやSISIの商品を買った購買データはもちろん、ある特定商品を購入しているお客様の肌悩み、商品の使用タイミング、肌悩みに対して最適な商品を使用しているか、商品を使用した際の満足度とその理由など、事象の関連性をひも解くデータも細かく取得し分析することが可能になってきた。それらのデータは、商品を世に出す前段階のR&Dプロセスや市場ニーズ分析において有用なものであり、私たちの競争力の源泉だと考えている。今後は取得したデータを最大限活用しながら、科学的根拠と需要の双方に根差した商品を提案していきたい」(澤田氏)

スキンケアブランドとしてのSISIは、2022年を前後して顧客とのタッチポイント拡大を主要な戦略のひとつとして位置付けている。現在、オンラインだけでなく、国内における商品取り扱い店舗数は約700に増えており、今後は1店舗あたりの売上増加にフォーカスしていくとする。またSISIは、2023年から天猫国際など越境ECプラットフォームを活用して中国進出も開始。海外展開にも積極的に挑戦していくとしている。

「いかに広告宣伝費を抑えて自社製品をPRしていけるかが、事業拡大の鍵になると考えている。一度使っていただいたお客様にブランドのこだわりを理解していただき、継続的に購入してもらえるようになることが理想だ。そのためにも、お客様と長期的に関係を築いていけるプラットフォームとしてSISI LABを発展させていきたい。季節や年齢などさまざまな要因によって肌質や悩みは変わっていく。お客様の肌状態や悩みをしっかりと理解することから始まり、悩みの解決に資するデータの分析およびその保有、そして最適な商品提案を実現していけるサービスを目指していく」(澤田氏)

Text: 河鐘基(Jonggi HA)
Top image & photo: 株式会社SISI

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