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リアル、オムニチャネル、そしてメタバースへ。進化する「購買体験」【GW Special その1】

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2024年のゴールデンウィーク、BeautyTech.jpでは2023年11月〜2024年4月までの美容業界のトレンドキーワードをもとに、関連記事をまとめて紹介する。第1回は実店舗での体験、リアルとデジタルを掛けあわせた体験、そして、より没入感が高く完結したメタバース体験と、さまざまな次元で幅広いアプローチによる「購買体験」が進化&多様化する現状を浮き彫りにする。


実店舗では、グローバルで五感に響くフィジカルな体験が増加中

パンデミック後は、人と人がリアルに触れ合い、商品を見て触って確認できるリアル店舗の価値と重要性が改めて認識された。接客やお試しサービスの充実、趣向を凝らしたポップアップの開設や店舗限定の体験設計など、顧客が足を運びたくなる場所づくりに注力するブランドが増えている。

たとえば、英ラッシュは、そのポリシーからSNSではなく、あくまで実店舗を起点とした顧客とのコミュニケーションに重きをおいている。KATEや@cosme OSAKA などは、遊び心を感じさせる自販機型什器で店舗だからこその体験提供を行っている。

また「快適な無人店舗」の可能性に向けての米アマゾンの試みも注目しておきたい。

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デジタル×人間の知見でヒューマンタッチを深めるコミュニケーション

一方で、顧客とのコミュニケーションの濃さも変化している。加速するAI技術の進歩により、肌解析やバーチャル試着ツールは正確性や機能性が大きく高まっている。こうしたなかで、ただ単に分析結果を提示するだけではなく、資生堂の鼻骨格チェックのように、近い将来に予想される肌悩みを防ぐにはどうすればいいのかなど、次のステップを提案することでユーザーに長く寄り添うサービスが登場している。なかでも、デジタルツールが導き出した結果を美容部員やサロンスタッフなど人間がユーザーと一緒に検証して、専門家の立場からのアドバイスやカウンセリングでサポートするEstheMiruやECILAなど、ヒューマンタッチを加えたサービス形式にも注目が集まる。

EstheMiru フェイススキャン
株式会社Avatar

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高い没入感で、既存のオンオフとも異なる新たな購買体験を提供するメタバース

アバターでアクセスするメタバース空間もその精度を急激に高め、まるで現実世界ではあるが、日常とはまた違うショッピング体験として“ハイパーリアル”な世界を構築するコマースプラットフォームが始動している。韓国ロッテグループが推進するCALIVERSEは従来のメタバースのイメージを刷新する完成度や幅広い想定サービスの数々で、消費者からの強い関心を呼んでいる。

また、AR/VR技術と3Dゴーグルなどのハードウェアを組み合わせて、家具などの商品イメージを実際の部屋に持ち込んだ状態を確認できる空間コマースのポテンシャルには、Shopifyが早くから着目してきた。中国発のARグラスXREALも、空間コマース普及への可能性を感じさせる。こうした仮想世界におけるユーザー体験は、リアル店舗、オンラインショッピングにつぐ、第3の顧客体験として重要度を増している。

日本市場でも存在感を放つXREAL
出典:XREAL 公式オンラインショップ

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Text: そごうあやこ (Ayako Sogo)
Top image: Maddison McMurrin via Unsplash


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