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美容業界における生成AI活用の広がり、パンデミック以降も活況のヘアケアとフレグランス【GW Special その2】

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2024年のゴールデンウィーク、BeautyTech.jpでは2023年11月〜2024年4月までの美容業界のトレンドキーワードをもとに、関連記事をまとめて紹介する。第2回は、美容業界における生成AIの活用事例の広がりと、パンデミックによるおうち美容やウエルネス思考の高まりによって成長が続くヘアケア、フレグランス市場の最新動向を紹介する。


クリエイティブから顧客体験まで生成AI活用の広がり

生成AI元年と呼ばれた2023年の流れを受け継ぎ、美容業界での生成AI活用が加速度的に広がっている。肌分析やレコメンド、バーチャルトライオンなどのパーソナライズ機能での活用以外にも、顧客分析や接客、チャットボットでの生成AI実装によるマーケティングの効率化や顧客体験の向上、そして、アバターや広告制作などのクリエイティブでの活用事例なども増えてきている。全編に生成AIを活用したキャンペーンで話題となったパルコ「HAPPY HOLIDAYSキャンペーン」のような事例は今後も増加が見込まれる。とくにクリエイティブ面においては、画像生成AIが生み出す女性像がルッキズムを助長すると懸念する声もあがっており、今後、美容業界がどのように生成AIを活用していくかは議論の余地がありそうだ。

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国内外でプレミアム価格帯アイテムが活況のヘアケア市場

コロナ禍を契機としたおうち美容の一環として、毛髪のケア意識が高まっている。2011年に発売されたオルビス「エッセンスインヘアミルク」が、掘り起こしバズにより、発売以来初となるベストコスメアワード受賞(ベストヘアケア 第1位)と総合大賞を受賞したのは「@cosmeベストコスメアワード」史上でも珍しく、話題となった。

国内では、インバストリートメントやアウトバストリートメントなどのスペシャルケアアイテムや、1,500円前後のプレミアム価格帯の商品が台頭。各社が新ブランドを発表しており、2024年もさらなる市場拡大が見込まれる。国外では、バイオテクノロジーによる髪の毛の分子修復技術を取り入れた製品や、AIによる髪質タイプ分析、スタイリングツールやガジェットなど、新しい原料やテクノロジーを活かしたヘア関連製品・サービスの登場が相次ぎ、スキンケアに並ぶビジネスポテンシャルが高い市場になっている。

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香り×ウエルネス、香りのデジタル化の動き

ヘアケアと同様に、パンデミックを経て、心身のウェルビーイングを重視する意識の高まりを受け、上質な香りによるストレス軽減やリラックスを求める人々が増えている。一方でデジタル・セント・テクノロジーと呼ばれる「香り」をデジタル化する試みにも引き続き注目が集まる。

"空気ビジネス"で数多くのブランドを手がけてきたエステー株式会社は、北海道産トドマツの間伐材から独自のR&D技術で抽出した有効成分「クリアフォレスト」を活用した新規事業に取り組むほか、科学的根拠にもとづくフレグランスソリューション分野のスタートアップ 株式会社コードミーを子会社化し、香り×ウエルネス分野でのポジション確立を目指す動きもある。

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Text: 小野梨奈(Lina Ono)
Top image: Sebastian Unrau via Unsplash

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