スクリーンショット_2019-04-25_23

「若い世代への共感マーケティング」美容業界を読み解くまとめ(3): GW Special

New English article
◆ 新着記事をお届けします。以下のリンクからご登録ください。
Facebookページメルマガ(隔週火曜日配信)
LINE:https://line.me/R/ti/p/%40sqf5598o

最長10日間の連続休暇となった2019年のゴールデンウィーク。BeautyTech.jpでは、ここ半年ほどの美容業界の動きを振り返り、トレンドを理解するためにおさえておきたい、必須のキーワード5つを編集部がピックアップし、関連記事をまとめて紹介する。第3回は「若い世代への共感マーケティング」。

いま、若い世代はもちろん、世界は「共感」を必要としている。美容とは少し離れるが、政治の世界でもそうだ。38歳のニュージーランド首相、ジャシンダ・アーダーン氏は、50人の死者が出た銃撃戦事件のあと、「They are us(殺された彼らは、私たち)」と悼み、ヒジャブを被り、ムスリムリーダーたちやムスリムの遺族たちの話に耳を傾けた姿が世界中で報道された。米国でいま一番ホットな大統領候補といわれる37歳のピート・ブティジェッジ氏は同性愛を公表し、穏やかで知的、分断ではなく共感で人々を熱狂させている。ミレニアル世代とZ世代においては、この不確実な世の中で何をよりどころにするべきかのアンテナが、想像以上に鋭く、強い。そのメッセージは本物なのか。心からのものなのか。自分は共感できるのか。美容でも、質や価格はもちろんだが、心から共感でき、信頼できるブランドであるかどうかが問われている。SNS時代、共感も反感もあっという間に世界を駆け抜ける。

画像1

Image: Alexandros Michailidis via shutterstock

ミレニアルとZ世代への共感マーケティングまとめ記事

◇Z世代も親世代も共感する「あなたらしく」の美容フェス
米国のティーンたちが恋こがれる美容フェス、Beautycon 2018の熱い2日間
ヒラリー・クリントンも激励に駆けつけ、若い女性を勇気づける美容フェスの意義

◇万策尽きたあとの、顧客とのエンゲージメント構築
「よなよなエール」の熱狂ファンづくり手法は、化粧品にも応用できる

◇いわば「全方位外交」で顧客の共感を勝ち取るセフォラ
セフォラの超・顧客中心主義【前編】~「試せる」から「コミュニティ」まで

◇いま、ティーンたちが向きたい方向をとらえる
クラランスも挑むZ世代向け共感マーケティング。エシカル、ヘルシー、自己肯定が鍵

◇「マクロ・モーメント」という磁場を作り出す
LVMH傘下のBenefit Cosmetics、前年比売上160%は周到なSNS・アプリ戦略から

◇ラグジュアリーの定義が「憧れ」から「共感」へ
ブランドストーリーと手が届く価値。FaB NYで再定義されたポスト・ラグジュアリー

◇ボーダーレスな価値、半歩先の共感は若い人材から
C CHANNEL宮坂編集長に聞く“暮らし至上主義”時代の女の子に共感されるコンテンツ

Text: 矢野貴久子(Kikuko Yano)