AYAYIから柳夜熙まで、中国のバーチャルヒューマンの活躍とメタバース活用への展望
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中国では最近、生身の人間かと思わせるほどリアルなバーチャルヒューマンが注目を集めている。それに伴い、企業がプロモーションに起用する動きが広がりつつある。MCNに所属しタレント活動をするなど、中国におけるバーチャルヒューマンの最新事情を紹介するとともに、今後の可能性を探る。
アンバサダーや商品開発、アリババ入社と活躍する「AYAYI」
中国の調査会社iiMedia Research(艾媒諮詢)によると、2020年の中国のバーチャルアイドル関連の市場規模は、前年比69.3%増の645億6,000万元(約1兆1,492億円)で、2021年は66.5%増の1,074億9,000万元(約1兆9,133億円)に達する見込みだ。さらに、2023年には3,334億7,000万元(約5兆9,358億円)に成長すると予測する。
いわゆる一般のアイドル市場が2020年予測のデータで1,000億元(約1兆7,800億円)とされており、数字だけをみれば人間のアイドルと遜色がなく、今後の市場予想からすると、むしろそれ以上の可能性さえ感じさせる。
なかでも最近目立つのは、よりリアルを追求した「バーチャルヒューマン」の存在だ。その筆頭が、以前にも紹介した「AYAYI」である。2021年5月にSNS型Eコマースの「RED(小紅書)」にアカウントを開設して話題になったが、その後、Weiboにもアカウントを開設し、フォロワー数は現在、53万を超える。
AYAYIを開発しているのは燃麦科技で、報道によると、同年6月にプレシリーズAラウンドで数百万元(数千万円)を調達した。日本のバーチャルヒューマン企業、Awwが開発に協力している。
AYAYIは、ブランドのマーケティングに活用されている。2021年6月にはゲランとタイアップし、期間限定イベント「BEELOVED GARDEN」を見学する様子をWeiboに投稿。同9月には、伊利集団傘下のヨーグルトブランド「AMX(安慕希)」の無加糖ヨーグルトのデジタル・トレンド・アート・レコメンド・オフィサーに就任。商品をAYAYIと共同で開発した設定としている。Weiboの投稿には「カッコイイ」「高級感がある」など800弱のコメントが書き込まれた。
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