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3つのメタバースプラットフォームで横断的開催「Metaverse Beauty Week」にみる仮想ビューティイベントの可能性

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2023年6月12日〜17日に開催された、世界初の「Metaverse Beauty Week」。クリエイティブエージェンシーのCULTが主催し、複数プラットフォームおよびリアル会場での同時開催という形で行われた。メタバース上の会場を実際にアバターで訪れ、そこで提供されるコンテンツの体験をもとに、メタバースにおけるビューティイベントの可能性と課題について考える。


3つのプラットフォームで統一された世界観を再現

初開催となった「Metaverse Beauty Week(以下、MBW)」は、「Reality Gets A Makeover(現実が一変する)」をテーマに掲げ、来場者に、従来の美の基準や、「それが人々のバーチャルライフにおいて何を意味するのか」を考え、挑戦することを促すイベントとして企画された。

開催にあたり、主催者であるCULTとMBWの共同設立者であるCEOのブライディ・リップスコーム(Bridey Lipscombe)氏は「新しいフェスティバルとして、また、3つのWeb3プラットフォームとリアルを横断する初めてのフェスティバルとして、Web3へのアプローチを洗練させるために、体験からの学びを共有することが、私たちの提供するものの核となる」と語った

ちなみに、CULTは資生堂UKのNFTを軸にしたロイヤリティプログラムもサポートした英国のWeb3エージェンシーだ。

昨今、メタバースイベントでの体験に関しては、ユーザーやメディアからリアルイベントを凌駕するような驚きや経験が欠けているとの批判もあり、参加者数も期待されるほどには伸びない状況だ。リップスコーム氏はこうした反応を受け、「だからこそ、多くの人々が参加できるように、多様な才能を集め、アクセスしやすい体験、楽しい現実の体験でプログラムを強化しようと考えた」としている。

こうしたことから今回のMBWは、「ディセントラランド(Decentraland)」「スペーシャル(Spatial)」「ロブロックス(Roblox)」の、それぞれ特色のある3つのメタバースプラットフォーム上で展開。ディセントラランドをメインプラットフォームと位置づけ、連携した展示やイベントがスペーシャルとロブロックスでも実施される設計とした。あわせて、英ロンドンにある衣料品店FLANNELSの旗艦店内のイベントスペースで、アバターが装着できるデジタルルックをデザインする著名ARメイクアップアーティストらを招いての、トークショーやデモンストレーションなどのリアルイベントも同時開催した

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