「高機能化」するアップサイクル化粧品原料が続々登場、欧州最新トレンド
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日本でもアップサイクル原料が注目されはじめているが、欧州では単にサステナブルというだけでなく、高機能のアップサイクル化粧品原料が続々登場し、各化粧品メーカーの注目を集めている。主に欧州のサプライヤーを中心にCOSMOS/エコサート認証取得原料をはじめ、多くのサステナブル・アップサイクル原料を輸入販売している池田物産にその動向を詳しく聞いた。
池田物産が注目する「サステナブル・アップサイクル」原料
アップサイクルは、グローバルでのサステナビリティや循環経済の重要性の高まりを背景に、ここ数年さまざまな業界で注目されており、化粧品業界も例外ではない。アップサイクル原料は廃棄物を減らし循環型社会に貢献する意義が大きく、企業やブランドの環境へのコミットメントを示す手段としても有効だ。
社会全体において地球環境保護への意識が高い欧州では、アップサイクル原料に対する関心とニーズも高く、積極的な研究開発が進められており、高機能製品が多く登場している。こうした欧州の動向をいち早くキャッチするのが、海外原料メーカーより化粧品原料を輸入・販売する池田物産株式会社だ。
同社は1927年創業の老舗商社で、現在は化粧品原料のほか、食品原料、香料、美容健康商品の輸出入を手掛け、COSMOS認証やエコサート認証といった世界基準のオーガニック認証を取得した植物由来原料の提供において強みを持つ。
大手化粧品メーカーを中心にアップサイクル原料の採用が拡大する欧州
池田物産株式会社 第二営業部 部長代理 湯本賢二氏は、欧州では、昨今のようにアップサイクル原料に注目が集まる以前から、石油由来原料を脱却し植物由来原料へ転換する流れが先行していたとして、「以前より石油由来原料や合成原料などを避ける傾向が欧州の大手化粧品メーカーにはあった。各社はその頃から代替品となる植物性の原料を探していた」と話す。
また、2023年には、仏GATTEFOSSÉが、これまで石油由来や動物由来で主に作られていた乳化剤を、キャンデリラワックス、ホホバワックス、米ぬかのワックスを原料にしたヴィーガン仕様で「エマリウム ダーモレア MB」として製品化した。
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