「メタバース」「NFT」関連アプリ、美容業界にとっても次世代プロモーション主戦場へ
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前回のZ世代に人気の美容アプリ編に続き、今回は、韓国、シンガポール、米国、英国、オーストラリアで人気のアバターや仮想通貨、NFTなどメタバースやWeb3の世界に通じるアプリを紹介する。美容やファッション業界にとって、こうしたアプリ上でのプロモーションが今後の主戦場になる可能性をもはらんでいる。
「メタバース」「Web3」関連アプリはどのような価値をもたらすのか
ARやVR、XRなどの技術を基盤に、ゲームやバーチャル店舗へアバターとして参加できるメタバース空間では、そのアバター自体のファッションやメイクアップをNFTとして購入できるようになるなど、ブロックチェーン技術を基盤としたWeb3の世界とも重なる。
NFTはブロックチェーン技術によって、唯一性や真正性が証明されるため、金融機関などの仲介を必要としない取引が可能になり、個人間の取引を支える役割を担う。また、自らのNFTアートを制作し公開するなどしてクリエイティビティを発揮し、そのことで対価を得ることもできる。このようにメタバース、仮想通貨やNFTを活用するアプリは、一般ユーザーにも広がりをみせ、今後、美容業界にとっても次世代の「プロモーションの場」として期待が高まる。
身近な「メタバース」アプリで自己表現をする若者たち
【韓国】
顔認証やカスタマイズで自分に似た3Dアバターを制作できる「ZEPETO」、多様なアバターからイベント開催までさまざまな体験が可能な「ifland (이프랜드)」
韓国政府は2022年1月、メタバースがもたらす経済・社会変化への対応をまとめた「メタバース新産業先導戦略」を発表した。現在世界シェア12位前後と推定される韓国のメタバース産業を、2026年には5位まで引き上げることを目標に、生活や観光、文化芸術などの各分野でプラットフォーム構築を支援するという。
韓国のメタバースアプリの代表格といえば、「ZEPETO」だ。顔認証やカスタマイズによって自分に似た3Dアバターを制作でき、コスチュームを着替えたり、部屋のインテリアを変えたりという楽しみ方ができる。これまでに「NARS」「ディオール」などのビューティブランドや「ZARA」「アディダス」などのファッションブランドもアプリ上でコラボレーションしており、プロモーションの場としても活性化している。
一方、ここ最近、メタバースアプリとして頭角を現しているのが、2021年7月にローンチした韓国SKテレコムのZ世代〜ミレニアル世代向けメタバースプラットフォーム「ifland(이프랜드)」だ。サービス名には「(何かに)なりたい、会いたい、行きたい、(何かを)やりたい、など、数多くの可能性(if)が現実になる空間(land)」という意味が込められている。
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