美容業界が考えるべきメタバースとWeb3、2030年以降のビジネスが激変する世界
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2030年〜2040年にかけて多くの人がそこで時間を過ごし、ビジネスの主戦場になると見込まれるメタバースとWeb3の世界。新たな経済圏に向けて、美容業界が考えるべき小売のメタバース化という短期的視点、Web3における分散型社会でのビジネスのあり方という長期的視点の双方で、企業やブランド向けにメタバース対応支援を行うAR/XRソリューション提供企業の株式会社OnePlanet 代表取締役・村上智彦氏に話を聞き、基本的なメタバースとWeb3への理解、そして我々が考えていくべきことを探った。
メタバースはAR/VRを含めたXRの進化、かつアバターとして参加できる空間
「メタバースはまだ漠然とした概念ではあるが、Meta社が提供するOculus Quest 2などのハードウェアで仮想空間を体験できるVR(仮想現実)、そしてVRだけでなくバーチャルメイクアップに代表されるようなAR(拡張現実)や、それらを総称したXRが進化して実現されていく、現在の技術の延長線上にある世界だととらえると身近に感じやすいのではないか」と、AR・XR技術を活用したソリューションを企業やブランド向けに提供するテクノロジー企業、株式会社OnePlanet 代表取締役 村上智彦氏はいう。
OnePlanetはクライアント向けに既存商品の3D化やNFTアイテムのAR化、メタバース空間におけるバーチャル旗艦店の開発支援など、さまざまなXRおよびメタバース関連の開発を行っており、2022年1月には「AR for Metaverse」というサービスをリリースした。さまざまな定義や解釈もあるメタバースについて、美容業界としてどうみるべきかを次のように説明する。
「美容領域でまず考えていくべきは、小売のメタバース化とその空間内でのアバター活用だ。バーチャル旗艦店にユーザーがアバターとして訪れてショッピングができたり、店内にいる美容部員もアバターとして接客したり、メタバース空間を通じて肌診断やバーチャルメイクアップなどのソリューションが提供されるなど、バーチャルとリアルの境目がなくなるような体験ができる場所になっていく。友人のアバターと連れだってショッピングに行くことも可能になるだろう」(村上氏)
その空間イメージに近いのがCES2022でPerfect Corp.が発表したメタバースだ。そのバーチャル空間では陳列された製品に接したり、メイクやネイル、髭、サングラスなどのアイウェアほかを、AR技術でトライオンすることが可能になっている。また、同社CEOのアリス・チャン氏のアバターが、メタバースを訪れた顧客に挨拶するブースなども用意されている。
また、2021年にバーチャル旗艦店をオープンした英国ブランドの「Charlotte Tilbury(シャーロット・ティルブリー)」は、2022年にはこの旗艦店をメタバース次元に引き上げることを公言している。
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