韓国lululab、AI肌分析×レコメンド精度の高さで市場をリード。CEOに聞くその背景
◆ English version: South Korea’s Lululab leads the market with AI-driven skin-deep solutions
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サムスン電子からスピンアウトした韓国スタートアップの「lululab」。わずか2年あまりで世界から注目を集め、AI肌分析と化粧品マッチング技術のトップランナーと言われる理由は、肌データ収集のためのデバイス、分析アルゴリズム、化粧品データの収集とマッチングアルゴリズムを一貫して自社で行っていることにある。その道のりをチェ・ヨンジュン代表に聞いた。
顔の画像データを人工知能(AI)で解析し、個々人に適した化粧品をレコメンドする。世界的なトレンドである「肌分析と化粧品マッチング」を牽引するベンチャー企業がある。韓国のlululab(ルルラブ)だ。
同社は2019年に化粧品メーカーやリテール企業などに向けてソリューションの提供を開始。2020年夏には、消費者向けにも卓上型スマートミラーを市場に投入する計画だ。韓国ビューティテック業界屈指の成長株として注目を集める同社は、その肌分析技術に定評がある。今後、どのようなサクセスストーリーを描こうとしているのか。創業者でありCEOを務めるチェ・ヨンジュン(Yongjoon Choe)代表理事に話を聞いた。
ユーザーが簡単・正確に使える肌分析ソリューション
lululabは、サムスン電子の社内ベンチャープログラム「C-Lab」からスピンアウトした企業の1つだ。肌の解析から診断、化粧品のレコメンドまで、約10秒間という短い時間で実現するAI皮膚診断ソリューション「LUMINI」を開発・展開している。(※関連記事 「サムスン電子が次世代の美容&ヘルスケア事業を開拓、スタートアップの育成、連携も」)
米ラスベガスで開催される世界最大級の電子機器見本市コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)では、2年連続でイノベーション・アワードを受賞(2019、2020年)。過去には、LVMHのスタートアップ支援プログラムである「Luxury Lab」にも参加した経歴を持つ。同プログラムは、LVMHが自社と相性が良さそうな潜在力のある企業30社を選定して、国際的なIT展示会「VivaTechnology」で紹介するというものだ。
LUMINIには2つのタイプがあり、その詳細は後述するが、基本的には3つの要素から構成されている。ひとつはデータを取得する「デバイス」(ハードウェア)、次に皮膚データを解析する「AIアルゴリズム」(ソフトウェア)、そして最後に取得したデータを可視化する「データ管理システム」だ。lululabではそれら3つすべてを自社開発しており、自社のポジションを現段階では「AIビューティテック企業」と定義している。
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