「スタートアップの革新的サービス」美容業界を読み解くまとめ(3):New Year Special
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2019年が終わり、2020年が幕開け。この年末年始、BeautyTech.jpでは昨今の美容業界の動きを振り返り、新しい年のトレンドを占うキーワード6つを選出して、関連記事をまとめて紹介する。第3回は「スタートアップの革新的サービス」。
前年に引き続き、2019年も世界各地から新しいビューティーテック、また美容業界を刺激するアイディアやビジネスが数多く登場した。なかでも、日本の革新的な技術系ベンチャー企業が仕掛けるいくつかのビジネス上の仕組みは、業界内の多くのプレイヤーにとってメリットが大きく、新たな価値を生み出すものとなるはずである。
まず、「越境EC」というテーマでは、株式会社ジグザグのソリューションに注目したい。同社では、EC管理者が「タグ1行」を埋め込むだけというシンプルな作業で、日本語サイトを海外対応させるサービスを提供している。日本のECサイトには多くの海外ユーザーが訪れているが、言語や決済が未対応のため購入できないケースがほとんどだ。結果として、ユーザーが離脱してしまい、多くの機会損失が生まれている。ジグザグでは、その「インビジブル・カスタマー」を顧客に取り込む手段、そしてデータドリブンな新たなビジネスを提供する。
次に、中国で進んできたOMO(Online Merges with Offline)やオムニチャネル化を実現する仕組み、また、デジタル上のさまざまな施策を、顧客との強い接点であるLINEなどのメッセンジャーアプリ上で実現するプラットフォームも日本で登場してきている(詳しくは下記のリンクを参照)。導入費用があまり高額ではない点も、それら革新的ベンチャーのサービスの特徴だ。どのような仕組みを組み合わせ、どのようなマーケティングを行っていくか。業界プレイヤーの選択肢がさらに広がりつつある。
Image: William Potter via Shutterstock
「スタートアップの革新的サービス」まとめ記事
◆ シンプルかつ安価な仕組みで日本語サイトを海外対応に
・ 越境ECの概念を根底からくつがえす、 「ネットインバウンド市場」を創出するジグザグ
◆ OMOを“裏側”で実現するプラットフォーム
・ OMO型ストアを柔軟に実現するTEMPOCLOUDの「購買体験の網の目」
◆ メッセンジャーアプリ・LINE上などにデジタル施策・データ収集を集約
・ 「anybot」がLINE上で、化粧品ブランドのOMO展開を短期間低コストで支援へ
◆ LINE上でのいわば「ミニプログラム」の実現が求められる理由と、メッセンジャーアプリ上でユーザーの利便性向上を図る動き
・ IT業界に激震を与える、中国の「ミニプログラム」とは何か?
・ 日本でも現場のデジタル化には「ミニプログラム」が不可欠になってきた
・ 11億人が使う「WeChat」、新トレンドの「ミニプログラム」とは? インバウンド戦略における日本企業の活用事例
・ LINE Mini app(ラインミニアプリ)とは?5つの機能と対象業界を最速解説!
Text: 河 鐘基(Jonggi HA)
Top image: Sharon McCutcheon via Unsplash