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「anybot」がLINE上で、化粧品ブランドのOMO展開を短期間低コストで支援へ

◆ English version: Anybot offers any brand fast and low-cost OMO support on LINE
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中国WeChatのミニプログラムのように、日本でもLINE上でユーザーに対して、接客、ECといったタッチポイントからCRMまで、およそ企業が実現したいことが一元化できるツールが登場している。化粧品ブランドに特化した機能も開発中で、実現すれば各ブランドがばらばらに実施している施策がひとつにまとまり、OMOも実践しやすく、ユーザー体験も飛躍的に向上するだろう。そのポテンシャルを秘める「anybot(エニーボット)」の全容を探る。

自社で開発リソースを持つことが難しい中堅や小規模企業が、LINE上で安価に自社のサービスや管理をまとめられるプラットフォームであり、かつオムニチャネルを自動化する仕組みを開発するスタートアップ。そう聞くだけでは、なかなか全体像が見えにくいが、投資家たちからの評価は非常に高く、LINE VenturesD4V 、個人投資家・有安伸宏氏らから資金調達を行い、その先見性やポテンシャルを高く評価されているのがエボラニ株式会社だ。

同社のリリースなどでは、「電話やメール、LINEなどのオムニチャネルで、企業の接客自動化を実現するanybot(エニーボット)を運営」であるとか、「ミニアプリ構築サービス」などと端的に紹介されているが、それはエボラニのサービスを部分的に切り取ったものにすぎない。そこで、同社で代表取締役を務める宋瑜(ソウ・ユ)氏に話を聞き、「自動化されたオムニチャネルを目指す」とする全容について聞いた。

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エボラニ株式会社の代表取締役・宋瑜氏

顧客との散らばった“接点”をLINEに統合

anybot(以下エニーボット)というネーミングからは、Web上での接客を自動化するチャットボットサービスという印象を受ける。だが実際は、接客の自動化は単に入り口に過ぎない。「顧客データの分類・保存」「連絡の自動化」「販売・予約」など、顧客ユーザーに対する接点からデータドリブンなマーケティング施策までを自動化してくれる総合プラットフォームという説明が正しいだろう。

「我々は問い合わせの自動化をメインに提供したいというわけではない。導入企業のリードナーチャリング(見込み客の育成)、リードジェネレーション(見込み客への販売)を一元化し効率的に支援するというのが、本質的に提供したい価値だ」(宋氏)。

エニーボットの特徴はWeb環境であればどこでも導入可能なことだが、エボラニではLINEの連携を利用するクライアントを中心に事業展開している。

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