YouCam メイクアプリ リアルユーザー3名が語る「ARメイク使いこなし術」

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さまざまな美容ガジェットを、ユーザーはどう使いこなしているのか。BeautyTech.jp編集部では、YouCam メイクアプリと資生堂Optuneを実際に使用しているユーザーに取材を申し入れ、それぞれのユーザー3名ずつにフォーカスグループインタビューを行った。そこで明かされたリアルな利用状況とユーザーの本音を2回に分けて紹介する。1回目はYouCam メイクアプリユーザーだ。

YouCamメイクは、スマホやタブレット上で使用するAR技術を用いたバーチャルメイクアップアプリだ。自撮りや保存した画像などの加工ができる。詳細な使い方については、こちらの記事が詳しい。

2018年12月には、YouCamメイクアプリを開発するPerfect Corp.のアリス・チャンCEOへの独占インタビューも実現、同社の今後の戦略について話を聞いている。

YouCamメイクユーザーは美容度もテック度も高め

BeautyTech.jp編集部が2018年秋に行ったビューティテック度調査では、調査対象者に、YouCamメイクアプリを使用しているかどうかも聞いており、YouCamメイクユーザーは、全体に比べるとビューティ度が高い傾向にあり、特に、HM/HHセグメントが多いという結果が得られた。

今回のフォーカスグループインタビュー(以下、FGI)に参加した3人は、10代、20代、30代の女性で、HHセグメントが2人、HMセグメントが1人と、美容に関心が高く、平均よりもテクノロジーに明るい人たちだ。

3人に共通しているのは、持っている化粧品の数が多く、気分や服装によって使い分けている点だ。ひとりは口紅がとても好きで、保有数は100本以上。メインで使っているのは、そのうちの40本くらいだという。もうひとりも口紅は50本ほど持っており、「デパコスで一番気になるのはリップ」と語る。アイシャドウについてはひとりは約40個、もうひとりは10個くらい持っているという。

美容情報の入手先は、全員がInstagramやYouTubeをメインとしていた。C ChannelやTwitter等も、移動時間などに見ていることが多い。「知りたいことに合わせて、たとえばアイラインのひき方などをばーっと一気に見ている」とのことで、ネットでは目的を持って調べるか、あるいは、Instagramを毎日なんとなく眺めながら、気になる人やアイテムがあったらフォローし、さらにハウツーを見ていくというかたちで情報を集めている。また、2人は、『美的』『VOCE』『MAQUIA』などの美容誌のほか、ファッション雑誌を複数購入しての情報収集もしていた。

美容に関する相談は、ヘアメイクアップアーティストやモデル、芸能人や元BA(ビューティアドバイザー)の知り合いなど、美容に近いところにいる人たちに対してすることが多い。Instagramなどで好きな芸能人や自分の好みと似た世界観を持つ人を積極的にフォローし、仲良くなって、美容に関する悩みの解決法をはじめ、必要な情報を入手している。化粧品を購入する際にも、自分の好きな人たちが何を使っているのかを調べ、それらが自分に合うかどうか吟味したうえで購入している。

提供:Perfect Corp.

したがって、オンラインの情報のみで購入することは少なく、情報入手後、店頭で実際に試してみるという。デパコスからプチプラまで、日本のコスメだけでなく、韓国コスメも海外コスメも、いいと思ったものは積極的に使い、これだ!と思うアイテムは、高価格帯の百貨店ブランドであっても躊躇なく買っていることがわかった。

また、メルカリでの化粧品購入は3人ともしないという。理由は、未開封のものでもいつ購入されたものかわからず、管理状態が適切かどうかもわからないからだ。肌に直接つけるものに関しては、安全性を求めている。

テスターとして制限なく色が試せるのが魅力

カラーアイテムを数多く持つ3人は、YouCamメイクを毎日のように使うヘビーユーザーだ。3人ともYouCamメイクとの出会いは、Instagramのキャンペーンだったという。「アプリ上でいろいろ試せて便利」という理由で継続していたり、「プレゼントがもらえる」のでマメにチェックするようになっていったという。

3人のうち2人は毎日必ずYouCamメイクを使っており、ひとりは週3回程度の使用だ。テスターがわりに気になる色をどんどん試し、普段つけない色、たとえば、黒っぽいリップなどにもトライし、「違う自分を探してみたり、どこまで自分が変われるか」と遊び感覚で用いている。そのほか、買い物をする前に商品を絞り込むためにも使用する。

たとえば、「新商品が出たときは、デパートカウンターにあるテスターを利用する人で店頭が混むので、気になる色をYouCam メイクで全部試し、これだと思う数本に絞ってからお店に行く」そうで、テスターの時間を短縮するのに役立てている。その意味で、「もっと多くのブランドをカバーしてほしい。特定のブランドしか使えないのが不便」だという。

別なユーザーは、「韓国系などもっと若い人が使えるリーズナブルなブランドを試せるようにしてほしい。高級ブランドが多いが、それだけだと、いいなと思ってもパッと買えない」と話す。試せるブランドを増やしてほしいアイテムとしては、口紅、アイシャドウ、チーク、ファンデーションの順だが、「ファンデーションはYouCamメイクで試しても本当に自分に合うかはわからないと思う」とのことで、口紅やアイシャドウなど、頻繁に買う色物を試したいというニーズがわかった。

提供:Perfect Corp.

YouCamメイク上での投稿は、毎日という人から週1回程度投稿する人まで、投稿頻度には差がある。さらに3人に共通する使い方として定着しているのが、すでに撮った写真を「いい感じにメイクしているように盛る」こと。「この服にはもっと濃いリップがよかったなと思ったらYouCamアプリでリップの色を変える」「メイクがいまいちでもあとでYouCamで調整すればいいやと思っている」と話す。

SNSでも、バーチャルメイク感なく、「YouCam で盛ったのをしれっと上げても誰も気づかない」のも魅力という。さらに、SNSでシェアしない写真も「あとからYouCamメイクでマスカラを足したりリップを濃くしておく」とのことで、人に見せない写真でも「盛れていない写真はとりあえず加工したい」欲求をYouCam メイクで満たしているようだ。

YouCamメイク ユーザーインタビューまとめ

今回のインタビューから、YouCamメイクアプリは、自分に似合う色味を見つけるテスターとして使われることと、あとから写真を加工して理想のメイクに近づけるという2つの使用方法が見えてきた。また、今後YouCamメイクアプリに求めていることも明確だ。今回の3人のユーザーのように、美容意識が高く、自分にはどんなものが似合うのか常に研究している人たちにはもちろんのこと、その次のセグメントに対しても、「あなたにはこんなものが似合います」というレコメンド機能を入れることで、「自分に似合う色と出会えたり、新しい発見を見つけたりすることができる」と喜ばれるはずだ。

CES2019のレポート「CareOSがスマートミラーを、YouCamがバーチャルメイクを劇的に進化」でも紹介した「ビューティ3.0」で、YouCamメイクを開発しているPerfect Corp. による「AIスマートシェードファインダー」は、ユーザーがスマホやタブレット端末のカメラで自身の顔写真を撮るだけで、AIが肌色を分析し、その人に一番似合う口紅やアイシャドウなどの色をレコメンドする機能が実装されている。

そうなれば、今回の参加ユーザーのように「(他の人から)似合うといわれれば、とりあえず何でも試す」「納得しなければ買わないが、とりあえずは試してはみる」という気持ちになるユーザーがもっと増えるはずだ。また、3人全員がHH〜HMセグメントであり、人からどう見られるかよりも、自分で見てどうなのか、納得や満足ができるかという、自分を基点にした指針をはっきりと持っていたが、一般的な日本人女性には「人からどう見られるのか不安」と思っている人も少なくない。

提供:Perfect Corp.

以前紹介した「NTTデータのニューロマーケティングで、広告に対する「感情」がわかる」のように、自分の見た目に対して、日本の人々がどのような印象を受けているかといった解析結果とともに、バーチャルメイクサービスを提供することで、一般ユーザーにも信頼されるアプリとして、さらなる認知を得ていけるのではないだろうか。

Text: 秋山ゆかり(Yukari Akiyama)
Top image: fizkes via shutterstock


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