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韓国の2024年上半期の化粧品輸出は過去最高額。それを支えるグローバル進出支援

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化粧品輸出が伸長している韓国では、グローバル市場に商品を展開する中小企業や独立系ブランドの存在感が日々大きくなってきており、同時に、その海外進出を支援するスタートアップや業界団体の動きも活発化している。海外展開を加速させる韓国ビューティブランドをバックアップするプレイヤーたちを紹介し、エコシステムの在り方や輸出好調の背景を探る。


韓国2024上半期の化粧品輸出は48億2,000万ドルで最高値を更新

英字経済ニュースサイト「BusinessKorea」の報道によると、韓国の化粧品産業においては、2024年上半期の輸出は前例のない48億2,000万ドル(約7,218億円)に達し、前年同期と比較して18.1%増加した。同年7月17日に発表された韓国税関の貿易統計をみると、この数字は半期輸出の新記録を樹立し、2021年上半期に記録されたこれまでの最高値46億3,000万ドル(約6,933億円)を上回った。また、同上半期の化粧品の輸入は8億5,000万ドル(約1,273億円)で、39億7,000万ドル(約5,945億円)の貿易黒字となり、これも過去最高を記録したとされる。

こうした輸出急増の背景には世界的な韓流カルチャー人気があり、韓国映画、ドラマ、K-POP、ソーシャルメディアなどの広範な影響が、グローバルの消費者のK-Beautyへの関心を高めたことが大きいとされている。

明らかな数字としても現れている化粧品輸出の活況にあわせ、韓国ではブランドのグローバル進出をサポートする企業も次々登場している。以前紹介した、インド国内最大の韓国化粧品専門EC「Maccaron」を運営するVelymonkeysや、インドネシアで着実な成長を遂げる韓国コスメクチコミアプリ「UNNIS」を運営するK-Style Hubのほかにも、韓国からの輸出支援を行うプレイヤーが多数存在する。

世界10カ国への進出を支援するSignature Label

スタートアップというカテゴリーでは、Signature Labelが注目株だ。同社はビューティコマース企業として有名なB2 Link出身のイ・ジョンミン氏と、アーリーステージのスタートアップを発掘して投資するファンドBluepointPartners出身のキム・ユンジン氏が、2023年3月に設立したスタートアップである。

出典:Signature Label公式Facebookアカウント

創業から1年半しか経過していないものの、Signature Labelの事業展開スピードは極めて早い。インドネシア、ベトナム、タイなど東南アジア地域への輸出支援に強みを持つ同社は、すでに10カ国の現地流通・小売パートナーと提携を結んでおり、韓国化粧品ブランドの海外進出を積極的に支援している。

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