コルゲート、P&G、資生堂。2021年上半期デジタル施策総まとめ
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2021年上半期の化粧品売上上位6社のデジタル施策と事業開発施策を2回に分けて解説する。1〜3位企業の前編に続き、後編は4~6位企業のコルゲート・パルモリーブ、P&G、資生堂について紹介する。
※ランキングはBeautyPackagingのTOP20 GLOBAL BEAUTY COMPANIESより
4〜6位企業はデジタル施策とブランド力を高める努力が奏功
前回のグローバルトップ1〜3位の企業動向では、それぞれが断続的に続く世界中でのロックダウンによるリアル店舗の休業やトラベルリテールへの影響をものともせず、成長基調に戻りつつあることを紹介した。
今回は、グローバル4~6位企業の動向をみていく。
4位のコルゲート・パルモリーブ、5位のP&Gに共通しているのが目的主導型ブランドとして、環境問題、差別問題、格差問題などの社会的課題に対してアプローチしていく姿勢を明確に、ブランド力を高める工夫を続けている点だ。一方、資生堂は、2020年はパンデミック対応の初動にやや出遅れがあったものの、デジタル施策を次々とうち、2021年は日本以外の地域すべてで成長を遂げた。マスク生活が当たり前となるなか、スキンケア商品に強みを持つ資生堂のプレミアム製品は大きく伸びている。
2021年上半期の株価においては、3社とも乱高下をみせた。結果として、コルゲート・パルモリーブは5.0%減、P&Gは3.0%減、資生堂は14.2%増となり、ロレアルの20.9%やエスティ ローダーの19.3%という数字に比べると、見劣りがするのは否めない。資生堂は2021年上半期の決算発表が8月5日にあったため、7月に入って低迷していた株価は伸びに転じている。
コルゲート・パルモリーブ、P&G、
資生堂の株価の動き
出典:Yahoo! Finance
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