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フェムテックは「日常」に。美容、医療とのつながりと実証データ、女性たちのインサイト

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BuzzFeed JapanとBeautyTech.jpは2019年から共同で、国際女性デー月間の3月、国際ガールズデー月間の10月に、フェムテック関連記事の投稿やイベントを開催してきた。イベントとしては2回目となる今回は資生堂オープンイノベーションプログラムfibonaも加わり、BuzzFeed NewsのTwitterライブとして約1時間で3つのセッションを配信、のべ10万2,000人が視聴した。その内容をレポートする。

BuzzFeed Japan、資生堂fibona、BeautyTech.jpの共催イベント

イベント実施後、2020年10月の国際ガールズデー月間も終わろうとする30日に自民党内で「フェムテック振興議員連盟」が発足し、会長には野田聖子氏が就任した。フェムテックが女性の生きやすさにつながると政治が動いた瞬間だ。

BeautyTech.jpでは、盛り上がる欧米でのフェムテックの現状を2018年ごろからいち早く取り上げてきた。その理由として、フェムテックは、ヘルスケアが主な領域ではあるが、生理周期にあわせて肌のコンディションが変化することなどを考えると、美容と近い領域であり、美容業界こそ目を向けるべきだと考えているからだ。

資生堂fibonaも加わっての今回のタイトルは、「自分らしい『きれい』のために知っておきたいからだのこと〜femtech and beauty〜」。イベント冒頭でBeautyTech.jp編集長 矢野貴久子は、拡大し続けるフェムテック市場について、「女性の身体と心は女性ホルモンに支配されてしまうが、技術の進歩で少しずつ自分たちでコントロールできる時代になってきたことが本当に感慨深い」と述べた。

図1

BuzzFeed Japan 編集長
 小林明子氏(左)
BeautyTech.jp編集長
矢野貴久子(中央)
資生堂 fibonaプロジェクトリーダー
中西裕子氏(右)

◆BuzzFeed Japan×辻愛沙子氏
/法整備とデザインの力で古いタブーを超える

セッション第一部では、株式会社arca CEOでクリエイティブディレクターの辻 愛沙子氏が登壇した。辻氏は2019年春、女性のエンパワメントやヘルスケアをテーマにした記事やデータをWebサイトで無料公開する「Ladyknows」プロジェクトを発足している。聞き手はBuzzFeed Japan 編集長 小林明子氏だ。

辻氏は、日本の社会で女性が性についてオープンに語ることが長年タブー視され、避妊目的の低容量ピルの認可にも開発から50年近くかかるなど、女性のヘルスケアが海外と比較して遅れをとってきた理由を「社会の構造、ルール(法律)の問題が一番大きい」と指摘する。

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