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ロレアル、ユニリーバ、エスティ ローダー。2022年上半期デジタル施策まとめ

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グローバル化粧品企業の上位3社、ロレアル、ユニリーバ、エスティ ローダーの2022年上半期の総括をレポートする。後編では、4~5位のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)、資生堂、そして日本でなじみのあるLVMH(グローバル売上第9位)を取り上げる。
※ランキングは、BeautyPackagingのTOP20 GLOBAL BEAUTY COMPANIESより

全体的にプレステージ製品や皮膚医学に基づく製品が好調だった2022年上半期

2022年上半期、グローバル・マーケットでトップのロレアルは、増収増益の売上高183億6,000万ユーロ(約2兆5,511億円)を達成し、営業利益は2億9,881万ユーロ(約415億円)、純利益は2億6,000万ユーロ(約361億円)を記録した。決算発表を受け株価は上昇している。

S&P500指数の2022年上半期の平均上昇率が-19.7%で、ナスダック総合指数が-28.8%だったのと同等に、ロレアルは-21.0%(上半期は20.9%)だった。2021年下半期の業績の良さをCEOニコラ・イエロニムス氏がアピールしていることから、買いをつけたアナリストも少なくない。

エスティ ローダーの2022年上半期の株価平均上昇率は-30.7%だった。これまで非常に高評価を受けてきたが、株式市場が低迷した2022年上半期にはほかの多くの企業と同様に売りに出された感が否めない。

ユニリーバはポートフォリオの見直し等を着実に進めており、また、すでに株価が下がっていたこともあり、-13.9%と2022年上半期の株価平均上昇率は抑えられている。しかし、ブランドポートフォリオが低・中価格帯のコンシューマー寄りのため、悪化するインフレのなかでどこまで消費者への価格転嫁を続けられるのかは疑問視されている。

エスティ ローダーは、2022年4月~6月の第4四半期は中国のロックダウンを受け苦戦したものの、2022年6月30日に終了した会計年度の売上高が177億4,000万ドル(約2兆4,174億円)と、前年同期から9%増加。パンデミックが始まって半年ほどたった2020年8月に発表した2年間の構造改革プログラム「ポストCOVID事業加速プログラム(PCBA)」によって、ドゥ・ラ・メールやエスティ ローダーをはじめとするプレステージビューティに経営資源を再配分した効果をみせた。

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