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コーセー ミルボン「インプレア」の髪&眉ARトライオン導入で広がる美容室の接客DX

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ヘアカラーのARシミュレーションは、美容サロンでも顧客体験向上に活用する動きが活発化している。2021年3月、初めて髪と眉のカラーシミュレーションを同時に体験できるツールの導入を果たしたのがコーセーミルボンコスメティクスだ。パーフェクトのAR技術を採用し、美容師によるヘアとメイクを合わせたトータルの印象提案とクロスセルにつなげる狙いがある。事例を通じて、テクノロジー活用による美容サロン業界の新たな価値創造の可能性について考察する。

髪と眉の両方を試せる「ARトライオンツール」で接客力を強化

美容室専用化粧品ブランド「インプレア」を展開するコーセーミルボンコスメティクスが、AR技術を活用した「ヘアカラー & メイクアップ シミュレーター」で提供するのは、同社が展開する美容室専売化粧品ブランド「インプレア」と、ミルボンの美容室向けヘアカラーブランド「オルディーブ」製品のカラーイメージだ。

簡単にいえば、髪色と眉の色をそれぞれ組み合わせてデジタルガジェット上の画面で確認できるツールである。2021年3月にインプレアから眉マスカラとアイブロウペンシルを新発売する同タイミングで公開した。この髪と眉というメイクの組み合わせを提案するデジタルツールの投入は、美容サロン業界では初めての取り組みだという。

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「眉」×「髪」など、
目指すビジュアルを可視化する
出典:コーセープレスリリース

このツール提供・開発支援を行ったPerfect Corp.の日本法人、パーフェクト株式会社 代表取締役社長 磯崎順信氏は次のように語る。

「演算処理の改善で、これまでは別々のシミュレーションだったものが、今回のタイミングで両方を同時に試せる実装ができた。この技術と『印象革命』というインプレアのブランドコンセプトやロジックが掛け合わさり、美容院でのユーザー体験が向上する仕組みを提供できるようになった」

髪色のみのARトライオンでは、花王が毛束プッシュイン(商品の前に設置される毛束サンプル)からデジタルへの置き換えを進めたり、ホーユー シエロがトライオンをCM展開して認知促進を進めたりと、これまではコンシューマー向けのマーケティング活用が先行してきた。だがここにきて、美容サロンのカウンセリングツールとしての問い合わせも増えているという。

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