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ノインの戦略転換、サステナブル・トランスフォーメーションでgreencosme構想へ

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メディアとECプラットフォーム事業、そしてsöpö(ソポ)などヒット性のあるモノづくりを手がけてきたノイン株式会社が、SX(サステナブルトランスフォーメーション)に注力し、greencosme(グリーンコスメ)構想を打ち出した。これまでもブランドの課題、ユーザーの課題に一つひとつ向き合ってきたNOINが考えるSXの全容とはどういうものか。ノイン株式会社 代表取締役CEO 渡部賢氏に聞いた。

「地球も、私も、キレイになる。」がコンセプトのセレクトショップ

ECアプリの立ち上げから5周年を迎えたノイン。EC事業をコアとしながら、自社ブランドの運営や法人向けDX支援も手掛け、ここ数年、百貨店や商社とのアライアンスにより事業基盤を整えてきた。そのひとつであるコンビニ専売ブランド「söpö」は、1年半で100万本販売のヒットとなり、オリジナルブランドを持つ化粧品プラットフォーマーとして確固たる地位を築いてきた。

一方、資金調達もステージも重ね、2022年1月にSony Innovation Fund、博報堂DYベンチャーズ、新日本製薬、マイナビなどから、シリーズCとなる約10億円の資金調達を完了した。事業が成長軌道にのり経営が安定してきたことを受け、ノインは新たな段階を迎えている。その象徴ともいえるのが「greencosme」の取り組みだ。

2022年3月に、greencosmeを掲げるセレクトショップを新しくNOINのECプラットフォーム上に開設した。取り扱うのは、商品の機能性はもちろん、環境や社会性に配慮したサステナブルなブランドだ。立ち上げ時にはSHIGETA、ukaをはじめとする19のブランドが名を連ね、そのうちのひとつには、ノインが手がける新ブランドの「ABÜR(アブール)」もある。オープンから約2週間後には、東京・渋谷ヒカリエに550名を集め、greencosmeの発表イベントも開いた。資生堂BAUMを含む19ブランドも会場に出展し、ユーザーと直接交流を図った。

これまでノインは、ECプラットフォームのNOIN上で、プチプラ、韓国コスメ、百貨店ブランドやラグジュアリー系コスメと、取り扱うジャンルやアイテムを増やしてきたが、その新機軸ともいえるのがこのgreencosmeだ。

代表取締役CEOの渡部賢氏は「ノインがこれからお客様におすすめしたいものは何かと考えた時に、“お客様と地球がより美しくなる”商品が最もふさわしいと考えた」と、その理由を説明する。

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