J-Beautyを世界へ。大手OEMトキワの成長戦略と2回目のアクセラプログラムの意味
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カラーコスメ製造で国内大手企業のひとつ、株式会社トキワが2020年に続き第2弾となる第2回アクセラレータープログラム「TOKIWA Lab.」をスタートする。大きなテーマはJ-Beautyを世界へ広める共創パートナーの募集だ。パンデミックによりカラーコスメを取り巻く環境は激変し、トキワ自体の長期的な事業再編の視点もその背景にある。
長期的かつサステナブルな事業計画の再編を実施
2020年はCOVID-19感染拡大の影響で、OEM企業も打撃を受けた。巣ごもり美容の需要増加で、スキンケア、ボディケア、ヘアケアを手掛けるOEM企業は好調だったが、プレステージのカラーコスメの製造に強みをもつトキワは、新製品企画がペンディングや中止になるなど影響範囲が大きかったという。そういった状況のなかで「数年先を見据えた長期的な事業計画の再編や体力回復のためのコスト見直しを、全社をあげて取り組んだ」と同社 COO 金井博之氏は語る。
「プレステージやマステージ*ごとに品質管理基準の見直しを行ったほか、容器についても、毎回新しく金型を起こすのではなく顧客のニーズに合致した候補をある程度絞り、部品数の平準化を行い加飾で差別化することでコスト削減やリードタイム短縮に繋がる提案を行えるようにした。また、サプライヤーの皆様とも数年先を見据えた戦略的なコスト削減についてディスカッションや提案ができるように、社内に構造改革本部を設け、戦略的な購買を実現する体制への移行を進めた」(金井氏)
* マスとプレステージを組み合わせた造語で、プレステージ商品をマス化粧品のように、セルフで販売する売り方のこと(出典:MD NEXT)
こうした事業再編の背景には、近年勢いを増す中国や韓国のOEM企業の台頭もある。「OEM企業もソリューションプロバイダーになっていかないとグローバルでは勝負できない時代に突入している。同時に国内では、スタートアップ企業への認知拡大を強化し、OEM企業としてのプレゼンスを高めていく必要がある」と金井氏はいう。
その取組みのひとつが、2020年12月にローンチしたOEMプラットフォーム「COSMAKE」で、登録会員数も堅調に推移しているという。COSMAKEは、トキワがこれまで得た知見やノウハウを集積し、カラーコスメ製造のプロセスをシンプル、かつシステム化させたサービスで、Webサイト上でわずか7ステップで自社製品をつくることができる。しかも、1アイテム500個からという小ロットで注文でき、ブランドロゴデザイン提出後、最短30日で商品が完成する。
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