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韓国LILLYCOVERのスマートファクトリーを国が承認、オンデマンドコスメ時代が到来か

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実店舗の店頭でパーソナライズしたコスメをその場で作って販売するビジネスモデルが、韓国国内で普及する兆しをみせている。肝となるのは、AIが各自にカスタマイズした処方から調合、製造までを一貫して担う「スマートファクトリー」だ。韓国では関連機器の実証実験を承認し規制を緩和していく方針が、政府・管轄省庁から正式に発表されることになった。今後の規制の行方にあわせ、業界プレイヤーを俯瞰してレポートする。

韓国政府に販売承認されたLILLYCOVERのスマートファクトリー

店頭でパーソナライズコスメを注文し購入できるサービスが注目を浴びる韓国では、2022年2月末に大韓商工会議所 サンドボックス支援センターと産業通商資源部が、「産業融合規制サンドボックス審議委員会」を開催。11件のスマートファクトリー関連製品およびサービスについて販売を承認した。

サンドボックス制度とは、新たなビジネスモデルの実施が現行規制との兼ね合いで難しい場合に、新しい技術やビジネスモデルの社会実装を念頭に、事業者の申請にもとづき規制官庁の認定を受けた実証を行うことで、そこで得られた情報やデータを用いて規制の改善・見直しにつなげる制度だ。日本でも同様の制度があり、さまざまな認証プロジェクトが行われている。

今回、韓国で承認された各スマートファクトリーの用途は、バイオや医療、建設、自動車、レジャーなど多産業にわたる。そのなかの1つとして承認されたのが、ビューティスタートアップLILLYCOVERが開発・製造するスマートファクトリーソリューションだ。

専用ハードウェア端末「Muilli」
出典:LILLYCOVER公式サイト

同社は、2016年創業の韓国・大邱に拠点を構える美容スタートアップで、肌診断を行うための専用ハードウェア端末「Muilli」や、端末と連動した解析用AIアルゴリズム、スマートフォン用アプリなどを開発。また、パーソナライズコスメブランド「BALANX」も運営している。2019年には、韓国の行政機関である中小ベンチャー企業部が主催する技術創業プログラム「TIPS」に、また2021年には独バイヤスドルフが韓国で運営するアクセラレータープログラム「NIVEA Accelerator NX」にそれぞれ選定されるなど、着実に知名度を高めてきた。

LILLYCOVERがユニークなのは、肌診断ソリューションや化粧品ブランドのみならず、診断データをベースにコスメを即時製造するスマートファクトリー「enima」も、機器メーカーと協業して開発している点だ。自社工場内ではすでにenimaがBALANXの化粧品を製造しており、過去にはポップアップストア形式で一般公開されたこともある。

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