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食べられる容器や菌糸体のエコ素材などユニークなサステナブルパッケージ【Luxe Pack Paris 2022後編】

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2022年5月末に仏・パリで開催された持続可能なプレミアムパッケージに特化した展示会「Edition Spéciale by Luxe Pack」の前編では、ラグジュアリー美容企業のエコデザインの開発背景についてレポートした。後編は同展示会に出品された自然由来のユニークな素材などを用いたサステナブル容器・包装について紹介する。

自然由来のサステナブルなエコ素材、容器・梱包を多数展示

Edition Spéciale by Luxe Packでは、欧州を中心に65企業が出展し、250以上の環境に配慮した素材や容器、包装が出品された。スタートアップを含むパッケージ企業からは、100%自然由来の原料を使用したベルベットのような手触りの素材や、EC配送用の飛び出す絵本型の紙100%の梱包が提案されたほか、本物の花びらや使用ずみコーヒーをアップサイクリングした香りのついた紙素材、生分解可能で食べられる海藻パッケージ、菌糸体を育てて作る容器など、新しい視点で環境に配慮した製品が展示された。

また、LVMHがパッケージ企業と協働して開発したサステナブルな梱包テクノロジーが、他企業のほかのブランドでも採用されており、ビューティ業界がひとつになって環境課題に取り組む姿勢も鮮明になった。

Organoid:視覚、嗅覚、触覚で体感できる自然素材

オーストリア企業Organoid Technologiesは、草花やコーヒーかすを使用した自然由来の紙シートを提案する。マーガレットなど小さな花や花びら、葉などをひとつひとつ手作業でシート表面に配置し、押し花のように色や形を保ったままプレスする。そのため自然素材の香りがほのかに残り、手で触れて風合いを感じることができる。視覚、嗅覚、触覚で、自然とのポジティブなつながりをもたらすデザインとしている。

同社はもともと壁紙メーカーだが、このエコシートを店舗の内装、販促ツールのほか、製品パッケージへの採用を提案している。「まだ試作段階で量産化はしていないが、裏面をシールにして製品パッケージに貼ることもできる。素材はカスタマイズ可能で、化粧品に使用する自然成分を採用すれば、製品のナチュラル性を訴求でき、ストーリーテリングにも活用できる」とセールスディレクターのアルプ・ベアール(Alp Behar)氏は話す。カーボンニュートラルを達成した工程で製造され、1平方メートルからシートで注文できるという。

裏面をシールにしてキャップ部分などパッケージボトルに貼り付けた見本

Embelium:キノコ菌糸体を人工栽培した生分解可能なパッケージ

仏企業Embeliumは、キノコ菌糸体(mycelium)を用いた成形容器を提案する。麻などの植物と菌糸体を金型のように作りたい形状の型に入れると、菌糸体が成長して容積が徐々に増してゆく。形が完成したら水分を抜いて成長(栽培)を止め、成形品が完成する。4〜5日と短期間で制作できるうえ、廃棄後は12週間で生分解する。

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