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PR TIMES、マテリアルなどオンライン発表会支援サービス6社の考える「これから」

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オンライン発表会が当たり前になり、パンデミック後の発表会のあり方をブランドも模索している。プレスなど参加する側も物理的な移動のないオンライン開催の継続要望は大きい。オンライン発表会の支援サービスを提供しているPR TIMES、ネクプロ、マテリアル、テー・オー・ダブリュー、博報堂マグネット、メディア・グローブの6社のそれぞれの担当者に、これまでのサービス内容と実際の美容ブランドの発表会事例、そしてこれからの展望を聞いた。(掲載はサービス開始順)

■ PR TIMES 「PR TIMES LIVE」

パートナーのメディア10媒体以上への転載を含むパッケージプラン

プレスリリース配信サイトの運営などを行うPR TIMESの「PR TIMES LIVE」は、プレスイベント、記者発表会の模様を同社のカメラクルーが撮影し、同社公式SNSやYouTubeアカウントでライブ配信するサービスで、2017年11月にサービスを開始しており、今回紹介するサービスのなかでは提供期間が最も長い。

スチール撮影、登壇者の発言内容の文字起こし、ダイジェスト動画制作・配信、パートナーのメディア10媒体以上への転載も含んだこのパッケージプランは、10営業日前までの発注で実施可能で、撮影した動画やスチール素材などは、イベント翌日には同社のメディア会員限定でダウンロード可能なライブラリに格納される。メディアはそれらの素材を二次利用することができる。またパッケージ内で制作されるダイジェスト動画は5万回再生保証で同社の公式SNSに投稿され、プレスだけでなく直接消費者に向けたPRとしても機能する。

同プランを利用し、2021年3月、常盤薬品工業「エクセル」が、同ブランド初のオンライン発表会をデジタルメディア向けに行った。化粧品情報を扱う多数のデジタルメディアから申込みがあったという。コンテンツは開発担当者による新商品プレゼンテーション(7分)にはじまり、モデルによる新商品デモンストレーション(11分)、質疑応答(7分)の三部構成(トータル25分)で行われた。このうちデモンストレーションでは、出演モデルがセルフでメイクアップとメイク落としの実演を行い、「テクニックフリーでトレンド感のあるメイクを実現できる」という特徴をアピールした。

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「エクセル」春の新商品オンライン発表
(2021年3月)
メイクアップやメイク落としの
実演を行った
提供:PR TIMES

また、質疑応答は、参加者から開発担当者に対する質問を事前に集める形式で実施したという。「開発担当者に直接聞けることに価値を感じた実のある質問が集まり、その質問に開発担当者の生の声を、十分に準備をして届けることができた。集まった質問を受けてのコンテンツ制作も、より参加者の関心事に寄せた内容に調整できた」と株式会社PR TIMES PRパートナー事業部 パートナーチーム 根本智帆氏は振り返る。「紹介したメイクテクニックを取り入れた記事や、商品をレビューする記事などアウトプットにも多くつながり、参加者からは有益な解になったと非常に好意的なコメントが寄せられた」(同)という。

PR TIMESでは、今後オンラインイベントの企画からサポートするワンパッケージもリリース予定だ。同社 PRパートナー事業部 動画チーム マネージャー新岡真治氏は「オンラインイベントは、現状、イベント中、イベント開催後の参加者と企業との双方向コミュニケーション機会が、懇親会などができるオフラインに比べ限定的になってしまっていると感じる。その解決のための一策として、事前の質疑などもあるが、オンラインによる1対1の個別取材の設定も考えられるのではないか」と提案する。また、事前のサンプルギフティング等、今後のサービス展開も示唆する。

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