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花王やアイスタイルなど7社でRNA共創コンソーシアム発足。誰もが使える肌やヘルスケア新指標の社会実装へ

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花王株式会社と株式会社アイスタイルを理事企業として2024年3月に発足した「RNA共創コンソーシアム」の目指す先は、誰もが使える新しいスキンケアやヘルスケア指標を社会に実装し、商品やサービスの最適な選択を可能にすることと、それによるサステナブルな需給バランスだ。初年度は株式会社コーセー、キリンホールディングス株式会社など全7社が参画するコンソーシアムの背景について理事企業の関係者に話を聞いた。


RNA情報を活用した新しい指標の開発

花王が皮脂からRNAを取り出す技術「皮脂RNAモニタリング」を開発するまで、皮膚由来のRNAは皮膚を外科的に切り取らなければ解析できなかった。また、生まれたときからその情報が固定されているDNAと違い、RNAは環境やライフスタイルによって変化する。RNAを手軽に分析できるようになったことで、ある意味「その人のいまの肌状態」が内側からわかるようになったといってもいいだろう。

この皮脂RNAモニタリングが美容業界にとっても画期的なのは、皮脂RNAを分析することで、これまでの乾燥肌、敏感肌などの肌タイプとはまったく違う、新しいアプローチの指標をつくれる可能性がある点だ。花王はこの技術を自社ブランドestを中心にサービス開発を行うと同時に、この技術に触れる機会を「RNA共創コンソーシアム」に提供する。RNAという指標を商品やサービス開発に用いることで顧客課題を解決する精度が上がっていくことの実証を目指すという。

花王とアイスタイルが理事となり、共創パートナーとして、株式会社コーセー、株式会社マツキヨココカラ&カンパニー、キリンホールディングス株式会社、パーフェクト株式会社、株式会社ヘルスケアシステムズの5社が幹事社として参画した。幹事社それぞれの商品やサービスにおいて、どのような顧客課題を解決できるか、どのような顧客価値を創造できるかなどを検証していくことで、RNAという新しい指標の実現可能性を模索していく。

RNAからわかる2つの肌タイプ分類(肌遺伝子モード)

このコンソーシアムの設立に先駆けること2年前から、花王とアイスタイルは、皮脂RNAデータと好まれる化粧品の関係を分析するデータベース作成を開始した。RNA情報をもとに分類した肌タイプと@cosmeに寄せられるクチコミデータの分析によって、ユーザーが化粧品を効率的に選択できる仕組みの開発に着手している。

社会実装に先立ち、花王の研究所は、ユーザーの皮脂中に含まれる皮脂RNAを発現情報の類似度で分類すると、「免疫応答」などの皮膚免疫機能を担う遺伝子が高発現するタイプ1、「角化」などの皮膚バリア機能を担う遺伝子が高発現するタイプ2の大きく2つに分けられることを発見した。これは、RNAの発現情報の出方の違い(特徴)を表したもので、肌に対する直接的な影響については、これから解明されていくという。

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