TRULY×あすか製薬メディカル、男性更年期の課題解決へ、ホルモンチェックの企業向けサービス開始
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女性だけでなく男性の更年期障害にスポットをあてた企業向けの福利厚生サービスが登場した。ホルモンバランスの変化による不調に寄り添うフェムテックカンパニー 株式会社TRULY(トゥルーリー)は、2023年8月、男性更年期を手軽にチェックできるホルモン検査サービス「MENOPO CHECK FOR MEN」の販売を開始した。その開発背景や狙いについて、株式会社TRULY 代表取締役 二宮未摩子氏と、MENOPO CHECK FOR MENの検査技術を提供する株式会社あすか製薬メディカル 営業企画部 横田明子氏に話を聞いた。
男女の更年期と向き合い福利厚生サービスを提供するTRULY
株式会社TRULYは、「更年期を、いい変化のチャンスに。」をコンセプトに、企業向けの福利厚生サービス「TRULY for Business」を提供する企業だ。更年期、生理/PMS、妊娠/出産などの健康課題について男女の相互理解を促すチャット型のラーニングサービスで、職場によくある事例をもとにしたクイズに答えながら学ぶコンテンツのほか、心身の悩みやパートナーの健康、パートナーシップなどについて専門家にLINEで相談することもできる。一般ユーザー向けには、公式メディア「TRULY」を運営し、更年期をはじめとしたホルモンによる不調、性やパートナーシップの悩みなどさまざまな情報発信をしている。
TRULYが女性だけではなく、男性にもフォーカスを当てるようになったのは、2022年7月頃からだ。その理由について、株式会社TRULY 代表取締役 二宮未摩子氏は次のように語る。「2019年の創業当初から、実は男性の更年期は女性のそれに比べてあまり知られていないこと、また、女性と違ってわかりやすい終わりのサインがないことなどから課題感をもっており『女性だけでなく男性にも更年期がある』ことを訴求したいとは思っていた。しかし、当時はまだ更年期に関する社会的な認知度が低く、市場もほとんどなかったため、まずは女性からスタートした経緯がある」(二宮氏)
その後、TRULY for Businessを企業に紹介するなかで、人事担当者に「男性にも更年期がある」という事実を伝えると、「実は私も更年期かもしれない……」と自分ごと化して興味を示す男性担当者も多かったという。加えて、企業が福利厚生としてヘルスケアサービスを導入するには、男女の平等性が求められる背景もあり、男性更年期にフォーカスを当てたサービス開発ができないかと構想していた。そんなときに、株式会社あすか製薬メディカルの「ホルモン量測定キット」の販売開始を告げるリリースを見て、二宮氏は協業の提案を持ちかけた。
ミッドライフクライシスは男性更年期のひとつの症状
男性更年期障害(LOH症候群)とは、男性ホルモン(テストステロン)の低下によってさまざまな不調が起こる症状を指す。近年、よく耳にするようになった「ミッドライフクライシス」も男性更年期の症状のひとつと考えられており、具体的には、女性の更年期と同様に「寝ても疲れが取れない」「いつも身体がだるい」「目の前のことに集中できない」「性的な欲求が少なくなった」「小さなことにすぐにイライラしてしまう」など、人によって悩みや症状は異なる。女性更年期は閉経後5年ほどで症状が落ち着くと言われるが、男性更年期は終わりがはっきり感じられないのが特徴だ。
男性更年期の認知度はまだ低く、厚生労働省が2022年7月に発表した「更年期症状・障害に関する意識調査」でも、男性自身、年代が上がれば上がるほど「聞いたことがあるが、内容について詳しく知らない」人の割合が高いという結果が示されている。
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