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韓国で急成長中のファッションブランド「Matin Kim（マッテンキム、日本ではマーティンキムとも表記される）」は、2023年1月にビューティブランド「MAGIE DU MATIN（マジ ドゥ マッテン）」をローンチした。韓国国内では、ファッション領域に続き化粧品業界でも同ブランドが若い世代の共感を集められるかに大きな関心が集まっている。新ブランドの詳細についてレポートするとともに、韓国ファンションブランドの化粧品展開についても触れる。

爆発的な人気を誇り韓国で最もホットといわれるアパレルブランド「Matin Kim」

現在、韓国国内でファッショントレンドの中心にあり、かつ高い成長性で業界を牽引しているブランドのひとつがMatin Kimだ。

ブランド名は朝を意味するフランス語「Matin」と、ブランド創設者で代表を務めるキム・ダイン（Kim Dein）氏の姓「Kim」に由来する。フレンチモダンな雰囲気とリーズナブル価格で若い世代に圧倒的な人気を誇る。最近では、日本のテレビ番組の韓国特集でもたびたび取り上げられる同ブランドだが、韓国では「ファッショントレンドの最先端、すなわちMatin Kim」という立ち位置を確立しつつある。

1992年生まれのキム氏は、幼い頃からファッションに高い関心を持っていたという。ブランド設立以前から、ブログを通じてファッションブランドに関する個人的な嗜好や興味を共有するコンテンツを配信していたが、そこでキム氏が着用したり、紹介したアイテムに対する問い合わせが徐々に増えていった。

かねてからの夢もあり、ファッション分野に挑戦することを決心したキム氏は、2015年から問屋街の東大門市場でファッションアイテムを仕入れて、Web上で販売するEC事業を開始した。事業を運営する過程で、キム氏自身やキム氏が運営する会社がつくったオリジナル商品を望む顧客が増えたことから、デザインやアイテム製作まで手がけることになる。オリジナル商品の売上は軒並み好調で、売り切れが続出。キム氏のインフルエンサーとしての認知度に加え、Matin Kimのファッションブランドとしての影響力も着々と広がっていった。

本格的にブランド運営に乗り出したのは2018年頃からだが、そのファッション性やSNSを通じた先進的なコミュニケーションは、韓国のMZ（ミレニアルおよびZ）世代を中心に大きな支持を得ることに成功する。