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日本でもCBDブームが盛り上がりへ。オイルやキャンディなど多彩なアイテム登場

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海外のCBDブームの波が日本にも押し寄せ、2020年夏頃からCBDを配合した製品が次々と市場に投入されている。日本における過去1年間の「CBD」検索ボリュームは、2020年後半から徐々に増加。CBD製品を目にする機会が増えたことで、人々の関心が高まっている。日本、そしてブームの本拠地ともいえる米国のCBD市場で今どのような動きがあるのか、現状を俯瞰する。

オイルからサプリ、吸引タイプまで幅広いCBD製品が誕生

麻由来成分CBD(カンナビジオール)の特徴として最もよく知られているのが、ストレスや不安感を軽減する働きだ。そこで、CBDを配合することで、質の良い睡眠をサポートする製品が生まれている。

睡眠の質向上や、ビジネスパーソンのストレス緩和のためのCBD

就寝前に飲むことで睡眠の質の向上をうたうのが、「SLEEP BY SHEEP」の睡眠に特化したCBDオイルだ。ココナッツ由来のMCTオイルをベースに、CBDを1,000mg配合し、そのまま舌下に垂らしたり、ドリンクに混ぜたりして飲むことができる。ストレスや不安などで寝つきの悪いときに使用することが推奨され、睡眠が改善すれば疲労回復や肌質改善にも繋がるとする。月1 回定期的に商品が届くサブスクリプションサービスとして2020年7月にリリースされ、コロナ禍で多くの人々が不安を感じている時期に重なったこともあり、初回限定で用意された200本は2週間で完売した。

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出典:株式会社MOVE

2021年1月に販売を開始した「Chill Island」は、香りでCBDによるリラックス効果を得られるCBDベイプペン製品で、電子タバコのようにスティック状のデバイスを口にくわえて使用する。「吸って美味しく、吐いて香る」をキャッチフレーズに3種のフレーバーを用意。肺や粘膜はCBDの吸収率が高いことから、口から吸い込んで効率的に含有量150mgのCBDの効果が得られるとする。電子タバコとは異なり、ニコチンやタールは使われていないので依存性はなく、電源やリキッドを使う必要もなく、特別な手入れも不要だ。初めての人でもCBDライフを気軽な嗜好品からスタートできるようにとの思いから開発された。

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出典:cbd island株式会社

また沖縄科学技術大学院大学を拠点に活動するスタートアップ、株式会社SAVORYによる、無農薬・高濃度CBDのプレミアムベイプブランド「TEODA」は、2020年6月1日にクラウドファンディング「Makuake」にてプロジェクトを公開、2日間で目標の200%を達成した。ビジネスパーソンのくつろぎ時間というコンセプトで販売されている。


美容サロンやフィットネスでのオイル、化粧品としてのCBD活用

美容サロンでもCBD製品が使われはじめている。「たかの友梨ビューティクリニック」でもCBDオイルを導入した。

たかの友梨

出典:株式会社不二ビューティ

同サロン会長 たかの友梨氏が、ハワイの高級ホテルのスパでCBDオイルを使ったトリートメントを受けたときに、腰や首の痛みが軽減したという自身の体験からCBDについて興味を持ち、リサーチを開始。オランダ産のCBDオイルを輸入し、これを使った60分間のオイルトリートメントの施術を2020年6月より開始している。

2020年5月にローンチしたCBDオイル&ウエルネススキンケアブランドの「MUKOOMI(ムコーミ)」は、オンラインショップに加え、サロン、エステ、カフェなどと提携して販売を行っている。同ブランドでは、CBDを配合した化粧水、美容液、フェイスクリーム、目元美容液、口から摂取するオイルなどをラインナップする。

フィットネス業界でもCBDを取り入れる動きが広がっている。女性向けのパーソナルジム「エイトフィットジム」は、カナダに拠点を置く企業と共同で商品開発を行ったCBDブランド「Octo」のCBDオイルと遺伝子検査をセットにしたダイエットプログラムを開設。カウンセリングやパーソナルトレーニングを行いながら、CBDオイルを取り入れた生活をアドバイスして、理想の体型へ導くとする。

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出典:株式会社GROWX

オンラインフィットネスクラブ「Boot home」は、ジムに通う煩わしさを解消し、自宅でZoomビデオ通話を介したライブレッスンを受け、マンツーマンでの食生活のアドバイスが受けられるシステムを提供する。有料会員には「食事&睡眠サポート」提携パートナーのクーポンコードが付与され、スムージーや高タンパク低糖質の冷凍食品やサプリを特別価格で購入できるが、この提携パートナーのひとつに、ウエルネスD2Cブランド「mellow」が加わった。mellowでは、CBD300mgをはじめ、GABA、ヒアロコラーゲン、L-シスチンを配合し質のよい睡眠を促すサプリメントと、ノンカフェイン、ノンアルコール、砂糖不使用の日本初CBDスパークリングドリンクを開発しており、ストレスの軽減や健康的な生活の実現を助けることをうたう。

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出典:株式会社Linkship

集中力やパフォーマンスの向上を目的としたCBD

CBDにより集中力やパフォーマンスの向上を目的にした製品もある。

2021年3月に販売を開始した「#Geeks (ギークス)」は、エンジニアのために作られたCBD配合のキャンディだ。社会のIT化、DX化が急速に進むなか、物理的、精神的な負荷がかかるエンジニアが「リラックスしながら集中できる」状態を支援するCBDを、いつでもどこでも欲しいタイミングで摂取できることを念頭に開発された。福利厚生の一環として企業が導入することも可能だ。

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出典:株式会社フレークス

同様に、ビジネスパーソン向けに設計されたCBDオイルが、「VICE VERSA」だ。米ニューヨークでは、スタートアップ経営者やアスリートなどがCBDを愛用している、そのライフスタイルからインスピレーションを受け、製造元のナチュラルライフ合同会社では、ONとOFFに使える2種類のCBDオイルを開発した。重要な会議や資料作成に取り組む前には、集中力を高めるCBD1,000mg配合のミントフレーバーのオイルを、仕事を終えたリラックスタイムにはベルガモットフレーバーのオイル、というように、目的やシーンにあわせて使い分けができる。

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出典:ナチュラルライフ合同会社

急成長が見込まれるペット向けCBDブランド

米国発のペット専用CBDブランド「Bailey’s」は、食欲減退、免疫機能低下、皮膚病などペットの健康問題の解決を助けるために、カリフォルニアで2017年に創業した。肉球の保湿と炎症軽減などのケアに使える肉球クリームと、犬・猫用のCBDオイルを販売している。

高品質のオーガニックヘンプ(麻)を使用するとともに、適切な用法や用量については獣医師が監修している。さらに各製品ごとの成分分析結果をQRコードで確認できる透明性などが評価され、「カリフォルニア カンナビス アワード2019」のベストCBD製品オブザイヤーを受賞している。2021年2月に日本総代理店ベイリーズジャパンを通じて初めて販売が開始されると、1週間で初回入荷分を完売するなど大きな反響を呼んだ。

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出典:株式会社GROWX

CBDブームを後押しするメディア・コミュニティ

CBDブランドや製品が日本で急速に増加している背景には、そのムーブメントを後押しするメディアやイベントの存在もある。

一般社団法人GREEN ZONE JAPANは、米カリフォルニアでCBDの普及と啓発を行う非営利団体Project CBDの協力のもと、CBDやカンナビスに関する情報を発信する「Project CBD」の日本語版を2020年11月にリリースした。米国では、科学的エビデンスにもとづいた情報を取り扱い、医療従事者や研究者などの専門家も信頼を寄せるサイトとして知られており、日本の消費者や業界関係者に必要とされる情報を抜粋・翻訳して発信していくという。

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出典:Project CBD

また、米ロサンゼルスを拠点とするVeyond Inc.が、日本国内初のCBD専門情報誌「I AM CBD」を2020年11月に創刊。年4回発行するオンラインマガジンで、読者の世代や性別を問わず、幅広くCBDに関する情報を紹介している。

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出典:Veyond Inc.

そのほか、CBDオイルやCBDハニーなどのグッズを販売する株式会社MARY WELLNESSが、2021年1月、女性向けのCBDウエルネスメディア「hersCBD」をローンチした。CBDに関する基本的な知識や国内外のCBDブランドの紹介を行っている。

さらに、福岡でCBD事業に携わるH&F Dispensaryが主催するCBDをテーマにした日本発イベント「CBDFes vol.01」が開催されたり、CBD製品についてオープンに語り合うコミュニティ「CBD100」が生まれたりと、CBD関連の啓発活動が活発になっている。

店舗連動の体験型サービスで、CBDへの理解を促進

CBDの利点を説明し、消費者の興味・理解を促すために実際にCBD製品を体験してもらうサービスも増えている。

蔦屋家電では、二子玉川店と湘南の蔦屋書店の2店舗で、2020年12月から2021年2月まで3カ月間、CBD製品を体験できるフェアを開催した。睡眠障害やPMSに悩む人々に向けて、日本産のCBDオイルとロールオンタイプのCBDオイルを展開するブランド「REFLECTY」を提供し、CBDを取り入れたストレスフリーな生活について提案を行った。

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出典:株式会社 蔦屋書店

また渋谷パルコでは、2020年11月の1周年記念イベントで、CBD関連のポップアップストアを開催。CBDオイルをドロップするコーヒーやスムージーの提供もするCBDセレクトショップ「CBD(coffee)」のCBDオイルと、自家焙煎のコーヒーショップ「LIGHT UP COFFEE」がコラボレーションし、イベント限定のドリンクの販売が行われている。

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提供:グローバルタッチ 株式会社

Text:佐藤まきこ(Makiko Sato)
Top image: IRA_EVVA via shutterstock

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