ロレアル、ユニリーバ、エスティ ローダー。2021年下半期デジタル施策総まとめ
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2021年下半期のグローバル化粧品企業について、今回は2021年売上上位5社のロレアル、ユニリーバ、エスティ ローダー、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)、資生堂、そしてLVMH(グローバル売上第9位)を取り上げる。前編では、ロレアル、ユニリーバ、エスティ ローダーの2021年下半期及び年間の総括をレポートする。
※ランキングは、Beauty Packaging のTOP20 GLOBAL BEAUTY COMPANIESより
3社の株式市場での評価
2021年のグローバル・ビューティマーケットで、トップのロレアルは史上最高の売上高322億8,760万ユーロ(約4兆2,296億円)を達成し、美容市場成長率の2倍となる16.1%の成長率を記録、株式市場でも下半期を通じて高く評価された。
S&P500指数の2021年下半期の平均上昇率は14.6%で、ナスダック総合指数が12.4%だったのを上回り、ロレアルは24%(上半期は20.9%)という結果を残した。新任のCDOアスミタ・デュベイ氏のもと、EC化率50%を目指しているロレアルは、ECの売上が全体の28.9%となっただけでなく、店頭のデジタル化も積極的に行い、オムニチャネル化を促進した。
エスティ ローダーの2021年上半期の株価平均上昇率は19.3%だったのに対し、下半期は17.4%だった。
ユニリーバは原料高騰により利益率が圧迫され、悪化するインフレで、さらなる値上げを実施せざるをえなくなっているが、消費者への価格転嫁だけでは利益率の改善は難しく、市場での評価は低迷した。
ロレアル
「歴史的な業績達成」により大幅な増益を記録
売上高が前期比15.3%増の322億8,760万ユーロ(約4兆2,296億円)、営業利益は同18.2%増の61億6,030万ユーロ(約8,069億円)、純利益が同20.4%増の49億3,850万ユーロ(約6,469億円)と増収増益だったことを受け、CEOニコラ・イエロニムス氏が、「2021年はロレアルにとって歴史的な1年となった。美容市場の2倍となる16.1%増という記録的な成長を達成することができ、ロレアルはすべての地理的ゾーン、事業本部、カテゴリーで市場シェアを拡大した。2年間で対前年同期比11.3%増の成長を達成し、ほぼ2019年と同水準に回復した市場の成長率をも凌駕した」と2021年度の決算報告で発表した。
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