生分解性パッケージからリサイクルまで、海外ブランドの化粧品容器エコ化最前線
見出し画像

生分解性パッケージからリサイクルまで、海外ブランドの化粧品容器エコ化最前線

New English article
◆ 新着記事をお届けします。以下のリンクからご登録ください。
Facebookページメルマガ(隔週火曜日配信)
LINE:https://line.me/R/ti/p/%40sqf5598o

これまで、化粧品の容器やパッケージの素材としては石油系プラスチックが主流だった。だが近年は、SDGsやESG経営の流れ、ユーザーニーズの高まりから、生物資源から作られた合成樹脂のバイオプラスチック、土中で分解する生分解性プラスチックや、プラスチック以外の生分解性素材を代替として使う動きやリサイクルへの取組みが国内外で進んでいる。まずは、大手からスタートアップまで海外の最新事例を含めてみていきたい。

P&Gでは、グローバル全体で2030年までにプラスチック包装材の海への流出をゼロにすることを目指し、長期ビジョン「アンビション2030」で容器や包装に使われるプラスチックのリサイクル化について言及している。また、ロレアルは2025年までに、全製品のプラスチックを詰め替え式またはリユース、リサイクル、たい肥化可能なものにするとの目標を掲げている

こうした例が示すように、化粧品業界全体でクリーンビューティのムーブメントが盛んになり、大手メーカーはもちろん、D2Cブランドでも、環境にやさしい容器やパッケージを採用するケースが増え、「クリーンビューティ、クリーンパッケージ」の潮流が加速している。海外の化粧品企業が取り組んでいるサステナブルな容器について、最新事例を交えながら紹介する。

使用後は土に還る生分解性のパッケージ

動物実験を行わないクルエルティフリーや、エコフレンドリーなポリシーを掲げる英国のナチュラルコスメブランド「Wildsmith」では、セラムとクリームのセット商品のパッケージに菌糸体を採用した。菌糸体とは、カビやキノコなど菌類の体を構成する糸状の「菌糸」の集合体のことだ。同ブランドでは、オーガニックマッシュルームの根にトウモロコシや麦の殻などの農業廃棄物をミックスして自然界と同じように菌糸を成長させることで、緩衝材の役割も果たす“箱”を作成した

花壇やコンポストに埋めれば30~90日で完全に土に還り、マイクロプラスチックが残る心配もない。二酸化炭素排出量も最大90%削減可能と、環境汚染のリスクを大きく軽減している。

また米国とカナダを中心に展開する「Elate Cosmetics」では、「エシカル」であることをブランド理念に掲げ、とくに廃棄物削減の取り組みを進めている。パッケージに再利用可能なプラスチックなどを積極的に活用し、現在はおよそ75%の商品がゼロ・ウェイストで、今後100%にすることを目標としている

この続きをみるには

この続き: 3,597文字 / 画像3枚
この記事が含まれているマガジンを購読する
このマガジンを購読すると、バックナンバー記事を制限なくご覧いただくことができます。

BeautyTech.jpは最新1カ月の記事は無料、それ以前の記事は全文閲覧が有料です。「バックナンバー読み放題プラン」をご利用ください。

このマガジンを購読すると、バックナンバー記事を制限なくご覧いただくことができます。

「バックナンバー読み放題プラン」の法人・企業様向けプランです。社内限定で転用・共有していただけます。

ありがとうございます!メルマガで隔週で更新情報配信中。ぜひご登録を!
美容業界の国内外のイノベーションを発信するメディア。最新記事から過去1ヶ月分は無料でお読みいただけます。それ以降の記事は「バックナンバー読み放題プラン」をご利用ください。詳しくはこちらから→ https://goo.gl/7cDpmf