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プルソワンの化粧品OEMプラットフォーム「yfos」、韓国CTKコスメティックスと提携の狙い

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化粧品OEMプラットフォーム事業「yfos(ワイフォス)」を展開する株式会社プルソワンは、コスメテックプラットフォーム「CTK CLIP」を運営する韓国企業CTKコスメティックスとの戦略的業務提携を発表した。同社が運営するプラットフォームサービスや提携の背景と目指す次のステップについて深掘りする。

100個から発注可能なOEMプラットフォーム事業「yfos」

プルソワンは、化粧品の製造販売、海外輸出、OEM企画、国内外におけるビューティメディカルサロンのフランチャイズ事業などを展開する企業だ。日本、ベトナム、マレーシア、インドネシア、韓国、台湾、オーストラリアなどにサプライチェーン拠点を構え、現地企業と協業しながらクライアントのビジネスをトータルサポートしている。

現在、同社が注力する事業が「yfos」だ。従来、3,000〜1万個など、大ロットでしか製造できなかった化粧品を、100個単位から製造できる仕組みやプロセスを確立し、化粧品事業に参入したい個人や企業を支援する取り組みである。また、プルソワンでは、オンライン完結で化粧品開発をサポートする「yfos cloud」というプラットフォームを開発中で、リリースを間近に控えている。yfos cloudでは、化粧品開発経験がないクライアントでも、数クリックで商材開発に着手できるようにする予定だ。

開発中のyfos cloudのイメージ

株式会社プルソワン 取締役執行役員 COO 早瀬本基氏は、「当社では『OEMの民主化』というビジョンを掲げ、yfos事業をスタートさせた。100個の発注であっても、複数回の試作品の提供、ボトル印刷、加色など、1万個の製造と同じ対応ができる環境を整えた。小ロットからスタートしていただき、その後に5,000個、1万個と生産を拡大していただけるスキームで、化粧品メーカー側のリスクを最小限に抑えて伴走していきたい。また、開発中のデジタルプラットフォームは、当社が独自でもつ処方を用いながら、添加成分の指定が行える『スタートアップ処方』というサービスをはじめ、化粧品開発全般をデジタル上で完結できるサービスにしようとしている」と説明する。

株式会社プルソワン 取締役執行役員 COO 早瀬本基氏
プロフィール/OEM事業で年間100件以上の案件に伴走、OEMによる化粧品作りをシステム化することで業界にイノベーションを起こしたいとして、2021年9月「yfos」を立ち上げた。変化が早い化粧品のトレンドをグローバルでいち早くキャッチし、クライアントに最適な提案ができるように日々アンテナを張っている

あわせて、yfos cloudには、化粧品を作りたいクライアントだけでなく、資材業者やプルソワン以外のOEM事業者も登録することができる。クライアント側には、企画・商品開発、原価計算、進捗管理などの開発・発注をワンストップで行える機能を提供し、資材業者やOEM事業者に対しては、受注、見積り、進捗確認、トレンドおよびフォーミュラ検索、過去データ参照などの機能を提供するものだ。

また、株式会社プルソワン クリエイティブディレクター / ODMディレクター渡辺一生氏は、「(現在の)化粧品開発はアナログな仕組みでコストと時間、手間がかかる。たとえば、見積りは細かな調整が入る度に作成し直さなければならない。また、成分配合や理念の表示の仕方や、薬機法など法律の確認といった各プロセスでミスや修正も少なくない。フロー全体をデジタル化することでコストと開発時間を短縮し、より多くのクライアントが小ロットから化粧品市場に参入できる環境を整えていくことが、私たちの狙いのひとつだ」と話す。

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