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魔女工場に続き、APR、ファへ運営企業など、韓国美容スタートアップが続々上場準備へ

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韓国では有力なビューティスタートアップが次々に上場、あるいはIPOのための準備を開始している。魔女工場は、公募価格を大きく上回る初値を記録。業界全体の復調や投資意欲に大きな影響と刺激を与えている。現地情報をもとに韓国ビューティ企業のIPO事情をレポートする。


国内最大クチコミアプリ「ファヘ」、運営のBIRD VIEWが上場へ

韓国ビューティ業界のIPO関連で、まず注目を集めているのが国内を代表するビューティテック企業BIRD VIEWの今後だ。

韓国最大の化粧品クチコミアプリ「ファヘ(Hwahae)」を運営する同社は、2023年3月に韓国コスダック(KOSDAQ)市場における「事業モデル特例上場」のための技術性評価に合格。その後、同年4月に200億ウォン(約22億円)規模のプレIPO投資を完了し、6月には事業モデル特例上場のための予備審査請求書類の提出を正式に終えたと発表した。

出典:Hwahae公式サイト

コスダック市場の「事業モデル特例上場制度」とは、成長潜在力が高い企業の新規上場のために、従来の評価項目に「事業性」の評価を追加して補完した制度とされている。つまり、独創的かつ革新的な技術力、およびビジネスモデルを保有する企業に成長機会を与えるための制度で、通常の上場審査よりも収益性要件が緩和される特徴がある。

2017年に同制度が導入されて以降、2019年7月に翻訳・言語データ事業を運営するFlittoが上場を果たしたのを皮切りに、RANIX(車両および保安システム半導体開発事業)CarrieSoft(エンタメ・コンテンツ事業)など、これを利用した新興企業の上場が続いている。2023年には税務・会計プラットフォーム「3.3」を運営するフィンテックベンチャーのJobis & Villains が予備審査を請求しており、事業モデル特例上場制度は現在、有力な韓国新興ICT(情報通信技術)企業が上場するためのひとつの選択肢・ルートとして定着しつつある。

事業モデル特例上場適用第1号Flittoの上場の際の写真
出典:WOW TALE

事業モデル特例上場制度に適用されるためには、市場の魅力度、事業モデルと技術の妥当性、競争優位性、技術開発環境およびインフラ(開発リソース)などの評価項目に関して、韓国証券取引所が指定する外部機関から適格性審査を受ける必要がある。始まってわずか5年の制度でもあり、評価項目の詳細や名称については、調整を繰り返しながら標準モデルの策定が進められている段階だ。

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