Meituなど中国の肌診断、アプリから店頭まで精度を求める女性のニーズで進化中
◆ English version: Who’s the fairest of them all? — Ask the Skin diagnosis app by Meitsu.
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中国では画像処理とAIを活用した多様な肌診断サービスが登場している。そもそも中国におけるスキンケアニーズは高く、仏ロレアルが発表した「2017アニュアルレポート」によれば、世界の化粧品市場規模の製品別カテゴリーでスキンケアが占める割合は37%だ。それに対し、中国の場合は50%とその割合は圧倒的に高い(「化粧品業界深度報告」光大証券)。多彩な肌診断サービスをBtoCとBtoBに分けて紹介する。
まず、BtoC向けのサービスだが、スマートフォン用アプリがいくつか誕生している。ユーザー数が多いのは「你今天真好看」(日本語で「あなたは今日とても綺麗だ」の意味)だ。肌診断を受けるためには顔をスマホで撮影する必要があるが、自撮りか他人に撮ってもらうかを選ぶ。自撮りの場合、このアプリには反転する機能がないため、自分の顔がどう映っているかを確認することができない。だが、それではうまく撮れないのではないかという心配は無用だ。音声で「もっと近く」「もっと離して」と指示を出してくれる。
広告収益型の肌診断アプリ
撮影して20秒ほどで、肌年齢と総合点、さらには健康度、乾燥・脂性、きめ細かさなど6項目を10段階評価したレーダーチャートが表示される。さらにその項目からたとえば「肌質」を選択すると、Tゾーン、頬、顎の各部位における乾燥・脂性をそれぞれ100点満点で評価する。続いて選択式の質問に答えれば診断は完了。さらにメニューから化粧品のカテゴリーを選択すると、診断結果に合った商品のレコメンドが見られる。
乾燥・脂性、敏感性、ニキビのレベルといった指標をもとに商品が提示され、肌の状態に合致する確率が表示される。一般的な化粧品アプリ同様、ユーザーの星評価とコメントも表示され、商品が気に入ればタオバオ(淘宝)を通じて購入することができる。そうしたアフィリエイトや広告が同アプリの収益になっているようだ。
「你今天真好看」アプリの画面
診断結果から商品が推薦される
你今天真好看を開発しているのは、2015年11月に設立されたHangzhou C2H4 Internet Technology(杭州以息互联網科技)だ。同アプリがローンチされたのは2016年8月で、呉亮CEOによると、iOS版は5ヶ月間でダウンロード数が30万を突破。ユーザー分布を見てみると、1990年以降に生まれた「90后」、2000年以降に生まれた「00后」が多く、女性が80%を占めるという。2017年3月には、エンジェルラウンドで数百万元(数千万円から1億円超)の調達に成功している。
肌診断で美容機器の販売を促進
一方、你今天真好看の競合となるのはC-Life(深圳和而泰家居在線網絡科技)が2018年1月にリリースした「SKIN SECRET(肌肤秘決)」である。同社の持ち株会社「深圳和而泰智能控制股份」は清華大学とハルビン工業大学が共同出資しており、深圳証券取引所に上場。スマート家電やスマートハウスのプラットフォームなどを手がけている。
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