新創刊『Cosmetic Science』、日本の最先端研究や産学連携事例を国内外へ発信強化
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2024年6月に、化粧品研究開発専門誌『Cosmetic Science』が創刊された。これまでの「業界誌」の既成概念にとらわれず、日本の化粧品R&Dの最新研究成果を国内外に発信していくという。発行人の株式会社ソフィアリンクス 代表取締役 三原誠史氏と編集長 友吉由紀子氏に、今後の展望について話を聞いた。
若手研究者の人材育成機会としての役割を『FRAGRANCE JOURNAL』から踏襲
『Cosmetic Science』の創刊は、1973年から50年近く続いた香粧品研究開発技術の専門誌『FRAGRANCE JOURNAL』が2023年12月末で休刊となり、大手化粧品企業や原料メーカー・商社、OEM企業など業界各方面から惜しまれる声が多く集まったことがきっかけだ。『FRAGRANCE JOURNAL』の理念を引き継いだ新雑誌を創刊すべく、株式会社ソフィアリンクス 代表取締役 三原誠史氏を中心に新創刊準備委員会(以下、準備委員会)が結成され、約半年かけて準備が進められた。編集長は、元日経BP 医療局編集委員で、長年専門誌の編集執筆を手掛けた友吉由紀子氏だ。
『Cosmetic Science』は下記の3つの理念を掲げており、そのうちの01と02は、『FRAGRANCE JOURNAL』の理念を踏襲している。というのも、『FRAGRANCE JOURNAL』は、学術的な基礎的知見を集積した読み物として幅広い読者を獲得してきた歴史があり、大手化粧品企業にとっては、『FRAGRANCE JOURNAL』への寄稿はある意味、若手研究者たちの論文寄稿の登竜門であり、人材育成の機会としても活用されていたからだ。
そして、03は「産・学連携の促進と化粧品研究における大学教育の支援」として『Cosmetic Science』が新たに掲げた理念だ。これからのオープンイノベーションの時代は、産学連携がより活発になっていくことが予想される。そういった取組みにスポットライトをあてるため、創刊号から産学連携の事例紹介記事を連載している。
編集長の友吉氏は、「産学連携の事例は大手企業に多く、中小企業にとってはまだまだ敷居が高いという声を聞く。そこで、共同研究を行う大学の選定方法や、どのように産と学が交渉しプロジェクトが実現したのかといった具体的な事例を通した情報を掲載することで、どんな化粧品企業にとっても役立つ情報となるはずだ。こうした記事編集スタイルがオープンイノベーションの裾野を広げる一助になればと考えている」と話す。
論文のテーマ特集に加え、産学連携の事例紹介、連載で構成
『Cosmetic Science』の毎月の特集テーマは、すでに2025年4月号まで決まっているという。そのテーマに沿った論文を毎月8〜10本を掲載し、そのほか、産学連携の事例紹介と各種連載で構成されている。
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