元マッシュビューティーラボ小木充氏によるサステナブルコスメ「newscape」が示す文字通りの新しい景色
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D2Cスキンケアブランド「ニュースケープ(newscape)」が2023年7月にローンチした。長年オーガニック・ナチュラルコスメ業界で活躍してきた小木充氏が株式会社ニュースケープの代表を務め、全製品で世界的なオーガニック・ナチュラル化粧品と同等以上の基準による処方にこだわった。また“最新サステナブル”を標榜し、ゼロウェイスト、CO2排出実質ゼロを目指して、トレーサビリティなど環境問題と透明性に取り組む。ブランドの名前の通り、日本の化粧品業界でどのような“新しい景色”を見せるのか、小木氏に聞いた。
「どこのブランドとも対立しない」5つの独自性
小木氏は、伊勢丹BPQC(現ビューティアポセカリー)の立ち上げを経て、2022年12月まで株式会社マッシュビューティーラボで取締役副社長をつとめ、「コスメキッチン」など日本でオーガニック・ナチュラルコスメを浸透させた第一人者でもある。その小木氏が、新しいことをやりたいと前職(マッシュビューティーラボ)を辞して、コンセプトの草案を3日で書き上げて世に出したのが「ニュースケープ(newscape)」だ。
その大きな方向性は、“最新サステナブル”だ。日本においては“最先端”といってもいいのかもしれない。そのなかでニュースケープは5つのブランドミッションを持つ。詳細は後述するが、サステナブル、エシカルであることを追求しつつ、価格や原料についても明快でユニークな姿勢を貫いている。
この5つのミッションのなかには、小木氏自身の経験や思いが色濃く反映されている。マッシュビューティーラボ時代は、欧米、オセアニアなど世界各地のオーガニック・ナチュラルブランドの創業者やディレクターと交流したといい「彼らが実践する事業やブランド活動を通じて、どうサステナビリティを実現するか、両立するかを学んできた」とする小木氏は、「サステナビリティとは何か」を取材して、前職で携わったセレクトショップで販売する冊子としてまとめたこともあるという。培われた知見に加え、小売店を運営するなかでユーザーと交わしたコミュニケーションの経験も着想源となった。
小木氏は、自ら立ち上げたブランドについて「個人」という言葉で説明する。「ニュースケープは極めて個人に近いブランドであり会社だ。組織の維持や利益の確保といった企業の常識に縛られずに、自分ひとりでできるとすれば何だろうかと考えたときに、そういった部分から離れてドラスティックなコンセプトに至った。そのことで、既存のナチュラルコスメのどことも喧嘩しない(重複しない)ブランドになったと感じている」(小木氏)
では、小木氏がこれまでの経験から導き出した5つのブランドミッションとその詳細について解説していこう。
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