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Noveraが肌診断AI「viewty」の新たな学習法で特許申請、その革新性と可能性

◆ English version: Novera files a patent for a new system of skin diagnosis AI “Viewty” that is more fairer to skin
◆ New English article
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2019年末にコア技術である肌診断AIを搭載した化粧品レコメンドアプリ「viewty(ビューティ)」を正式にリリースして以降、ブランドや企業向けにもソリューションを幅広く展開している株式会社Novera。同社では、肌診断AIの精度を高めるなかで浮上した新たな課題を克服し、画期的な解決策を導き出して2021年3月に特許を申請した。同社CEO 遠藤国忠氏、AI責任者の諸冨大樹氏に、肌診断AI開発の最前線について聞いた。

肌質だけで約3万パターン、企業にもAPI提供の「viewty」

日本のビューティテック領域において、肌診断AI開発に力を入れてきたNovera。「肌質」だけで約3万パターンのデータセットを有し、肌に関するデータサイエンスに強みを持つ。viewtyリリースから約1年4ヶ月が経過した現在、独自の理論で収集した肌データは4万件を超え、API形式で提供されているソリューションを導入する企業は10社以上となる。日本国内で肌診断AIをAPI形式で提供しているのは、おもなところではNoveraとパーフェクト株式会社の2社にしぼられる。日本発のスタートアップとしての独自開発でNoveraは先陣をきっている。

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化粧品レコメンドアプリ
「viewty」

Noveraの肌診断AIは、現役の美容部員など美の専門家200名以上の知見をデータとして取り入れている点が大きな特徴だ。欧米企業が開発する肌測定AIは、皮膚医学の知見を活かし、医療やヘルスケアよりのアプローチを取ることが多いなか、Noveraは毎日の美容を念頭に置き、“日常使いのための肌診断AI”という独自のポジションを築こうとしている。

「viewtyのアプリ以外でも気軽に肌診断を試してもらえるよう、QRコードからの肌診断テストページもある」(遠藤氏)

AI肌診断の結果が、CTR増や商品詳細への深い関心を呼び起こす

遠藤氏は、コロナ禍の影響で、肌診断領域全体に大きな変化が起きていると指摘する。

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株式会社Novera
代表取締役 CEO 遠藤国忠氏

「店頭では、専用端末を使う接触タイプの肌測定手法は、感染予防の観点から基本的に使いづらくなっている。そこで検討されはじめているのが、スマートフォンカメラで撮影するタイプの非接触型デジタル肌測定手法だ。ただ、測定というコンテンツは、自社商品やPR戦略とどのように連携させるかという全体的な仕組みづくりや戦略構築が難しいこともあり、ブランド側は試行錯誤を繰り返している段階だ」(遠藤氏)

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