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「トラミー」のアイズが「COSME bi」を傘下に。美容クチコミプラットフォームの第3勢力を目指す

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マーケティング支援企業の株式会社アイズは2024年5月、コスメ・美容のクチコミサイト「COSME bi」を買収した。今後、主力事業のクチコミマーケティングプラットフォーム「トラミー」とのシナジーにより、@cosmeやLIPSに続く第3勢力を目指すという。その構想について、株式会社アイズ ソーシャルメディア事業部 ゼネラルマネージャー 安部浩生氏に聞いた。


体験機会を提供し、SNSやクチコミサイトへのレビュー投稿を促す「トラミー」

2007年設立の株式会社アイズは、広告業界のポータルサイト「メディアレーダー」や、クチコミマーケティングプラットフォーム「トラミー」などを運営するマーケティング企業で、2022年12月には東証グロース上場を果たしている。

トラミーはクライアント企業と、その企業が提供する商材を体験したい生活者をマッチングし、体験した生活者に体験後のアンケート回答やSNSやクチコミサイトへのレビュー投稿を促すプラットフォームだ。2007年から展開されており、2024年7月現在、20〜40代女性を中心とした一般生活者やマイクロインフルエンサー約14万人の会員を持つ。

トラミーのプラットフォーム上には化粧品や食品、あるいはエステの施術など、企業によるさまざまな商材の体験者募集の広告が並ぶ。こうした募集に応募したユーザーのなかからトラミー側で最適な当選者を決定する。たとえば、ある化粧品メーカーが自社のスキンケア商品の体験者を募集し、特定の肌質のユーザーや、競合商品を使用しているユーザーにとくに体験してほしいという要望を持っている場合、トラミーでは応募時にそれらについて質問するアンケートを設定し、その回答内容から条件に適合するユーザーを優先的に選出する。

また、SNSへのレビュー投稿が条件である募集の場合は、当選者は最終的に体験後のアンケート回答や感想文、SNSのURLをトラミーを通じてクライアント企業に提出する。こうして得られたUGC(ユーザー生成コンテンツ)は、企業側が無期限で二次利用可能だ。

一例では、ロート製薬の「Obagi(オバジ)」が2023年秋にトラミーを利用し、サプリメント「オバジC インナーリポショット」のサンプリングを実施。得られたアンケート結果とUGCの画像を同商品ランディングページに利用している。

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