サプリのパーソナライズ化が加速。生体情報やWeb問診で挑む日本の6ブランド
◆ English version: Six Japanese brands progressing the personalization of supplements with bio-information and online questionnaires
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サプリメントのサブスクリプションサービスが日本でも続々と登場している。尿や脈など取得した生体情報の数値と各社が保有するデータを比較し、Web問診の結果も考慮して不足しがちな栄養素を処方したり、Web問診でユーザーの生活習慣やライフスタイルにあったカスタマイズ処方のサプリメントを提案。着目する課題点にもそれぞれ特徴がある新興6社のサービスを紹介する。
健康食品市場の中でも、サプリメントを含む機能性表示食品市場の拡大が市場全体を押し上げている。2018年度の機能性表示食品市場は2,240憶5,000万円(前年度比25.3%増)で、そのうちサプリメント市場規模は51.1%の1,145億円を占める。さらに、2019年度の機能性表示食品市場は6.3%増の2,382億円が見込まれている(矢野経済研究所調べ)。そして近年、サプリメント市場拡大の加速を予想させるサブスクリプションサービスが続々と登場している。パーソナライズの手法は多岐に渡っており、各社の差別化戦略にもつながっている。
生理周期に連動したパーソナルサプリサービス「fem server」
生理周期のホルモンバランスに着目した「fem server(フェムサーバー)」は、2018年11月にIoTによるパーソナライズサプリのhealthServerの販売を手がけたドリコス株式会社と、葉酸サプリ売上No.1(※1)のBELTAブランドを運営する株式会社ビーボが共同で開発したサービスだ。2020年2月末まで、クラウドファンディングプラットフォームMakuake上で先行予約を受け付けている。
※1 2018年4月 TPCマーケティングリサーチ株式会社調べ
ドリコス株式会社 代表取締役 竹康宏氏は、「アプリを使って生理周期を管理している女性は約9割(※2)もいるが、女性たちが本当に求めているのは、生理を管理するだけでなく、『痛みが来る時期に備えたい』『肌荒れやむくみなど身体の変化に対応したい』など、不調を和らげてもっと快適に過ごすためのケアではないのか。そこにドリコスの持つテクノロジーを使ってアプローチできると考えた。葉酸サプリで妊活から産後まで幅広い女性の健康サポートに知見を持つBELTAブランドと協業することで、それが実現できると確信している」と語る。
※2 2018年ミュゼマーケティング調べ
fem serverでは生理周期に合わせて
必要な栄養素が処方される
提供:ドリコス株式会社
fem serverでは、専用アプリで管理する生理周期や生活習慣などの「身体情報」と、専用サーバーにあるセンサーで計測する「自律神経のバランス」、さらに、解決したい「悩み」をライフステージの変化に合わせて、ダイエット、美容、妊活、お疲れサポート、集中力サポートの5つのカテゴリーから設定し、その実現に導く最適なサプリメントが抽出される。
専用アプリでは、生理周期だけでなく、天気や歩数といった環境や生活リズムなどの情報を自動連携できるほか、BELTAスタッフの有人チャットサポートに直接悩みを相談することもできる。将来的には、美容についてはエステティシャン、ダイエットについてはトレーナーといったように、外部サービスと連携し、設定した目標に合わせて専任スタッフを選択できる仕組みも取り入れていく予定だ。
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