レックが挑戦する100均コスメを「普段使い」へ。肌チェックやARバーチャルメイクも導入
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レック株式会社が企画・開発、100円ショップを中心に展開するブランド「&.(アンドット)」のメイクシリーズが2023年8月4日、パーフェクト株式会社のソリューション「ARバーチャルメイク」を導入した。100円ショップへのARバーチャルメイクの導入は国内初である。その狙いや背景について、レック株式会社 化粧品事業本部で&. シリーズを率いる前田ひずる氏に聞いた。
100円ショップでバーチャルメイクシステムを導入へ
「100円で購入できる化粧品があるということ自体が、最初は衝撃だった」と語るのが、レック株式会社 化粧品事業本部 化粧品第2企画部 部長 前田ひずる氏だ。前田氏の前職は高価格帯の化粧品ブランドでの企画開発である。清掃用品や日用品の開発を行う化学系メーカーのレックは、2021年ごろから化粧品業界経験者を募集し、前田氏を責任者として「100均コスメ」の企画・開発を本格スタートした。そして2022年に、ある意味 “異業種”としてコスメ用品に本格参入し、&. (アンドット)シリーズの第1弾としてスキンケアシリーズ「&. myskincare」をリリースした。現在、ダイソーをはじめとした100円ショップで販売されている。
前田氏はこれまでの100円ショップで販売されていたコスメについて「その多くは『緊急時に買うもの』『流行りの商品のその場使い』が多く、毎日、そしてリピートして使う『定番商品』としての認知はほとんどされていなかったのではないかと思う」と話す。レックは100円という価格でありながら「定番商品」として使ってもらえるブランド育成をすべく、大きな挑戦を仕掛けたかたちだ。
「そもそも女性の多くは、『100均の化粧品って大丈夫?』といったような品質面や安全面への不安を感じることが多いのではないかと考えた。安心・安全感がありつつ大手ブランドの真似ではない、コンセプトのある付加価値の高い商品を出していくことで、その場使いではなく定番使いをしてもらえるのではないか。そうなれば、100均コスメ全体が伸びていくのではないか。そんな思いから生まれたのが&.シリーズだ」(前田氏)
スキンケアシリーズ &. myskincareでは、12種類の美容液を展開。店舗にQRコードを設置しており、それを読み込むと「肌チェック」を行うことができるのが特徴的なポイントだ。
市場に多くの商品や成分が出回るなかで、どの成分にどんな効果があるのか、自分の肌に合うのは何かなど、選び方に迷う消費者も多い。レックが独自開発した「肌チェック」は、「年代」「肌の悩み」「肌環境」「なりたい肌」の4つの質問に選択式で回答するだけで、12種類の美容液から自分の肌質に合った美容液がレコメンドされる仕組みだ。また、推奨の成分を表示するだけでなく、適切なスキンケア方法のアドバイスもついてくる。
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