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ロート製薬「ダーマセプトRX」は自宅で買えるドクターズコスメ、ユーザーニーズと正しい使い方の両立の工夫

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ロート製薬が2023年5月に発売した新ブランド「ダーマセプトRX」は、自宅で買えるドクターズコスメがコンセプトだ。2005年から医療機関専門のスキンケアブランド「DRX」を提供している同社が、新領域のブランドを開発した大きな理由は、機能性コスメを使いたいと思っているユーザーの啓発にあるという。その背景について話を聞いた。


自宅で買える高機能化粧品「ダーマセプトRX」が誕生した背景

ロート製薬では美容医療クリニックで購入できるドクターズコスメ「DRX」を2005年から販売しているが、2023年5月に発売となった新ブランド「ダーマセプトRX」は、美容医療の発想で生まれた機能性化粧品でありつつ、医師の診断を受けることなく、医師の問診・指導を受けたのと同等の効果が期待できるメソッドに沿った購入を促すことで、自宅からオンラインで購入できる手軽さを兼ね備えている。

このダーマセプトRXシリーズには、「アゼライン酸」「ハイロドキノン」「ピュアビタミンC」といった、肌に対して高い効果が期待できる成分を安定的に高濃度配合した商品がラインナップされている。こうした機能性を追求した新ブランドを立ち上げた背景には、「コロナ禍によってスキンケアに対する顧客の心理や行動の変化があったからだ」とロート製薬株式会社 広報・CSV推進部 広報・CSVグループ ダーマセプトPR担当 奈良朱里氏は明かす。

「タイパやコスパといった言葉に象徴されるように、『手間をかけすぎずに早くきれいになりたい』ニーズが高まっている。また、ドクターズコスメの流行をかんがみても、自分の肌に合うかを重視して、成分軸や機能軸で商品を選定する傾向がある」(奈良氏)

こうした消費者の購買行動の変化に対して、同社が最も懸念したのが「機能性化粧品の正しい使い方を知らぬままに、たとえばクチコミや、支持しているインフルエンサーが推奨しているからという理由だけで、作用の強い商品を使い、意図しない肌トラブルを引き起こしてしまうこと」だったという。だからこそ製薬メーカーとしては、安心・安全なドクターズコスメと同等の機能性化粧品を提供しつつ、オンラインで手軽に購入したいという顧客のニーズと、商品の特性や正しい使い方・選び方をしっかり理解してもらいたいという会社としての願いの双方を叶えるべく誕生したのが、ダーマセプトRXなのだ。

そのためには、ロート製薬独自の“ある工夫”がある。

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