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成長鈍化の中国メイク市場で好調を続ける「JUDYDOLL」、目指すのは世界展開

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ゼロコロナ政策に伴い、中国ではさまざまな業種で市況が悪化しているが化粧品市場も例外ではない。その中でカラーメイクアップの新興ブランド「JUDYDOLL(橘朵)」が業績好調だ。躍進の理由と同ブランドの今後の展開についてレポートする。

多色展開とコスパの良さで高い支持、2021年売上は約196億円

中国におけるカラーコスメは、長らく右肩上がりで売上が伸びていた。第一財経ビジネスデータセンター(CBNData)のレポートによると、2019年の市場規模は前年比27.5%増の552億元(約1兆819億円)だった。

ところが世界の例を見るまでもなくコロナの感染拡大により急ブレーキがかかる。2020年の市場規模は、前年比4.9%減の525億元(約1兆290億円)となり、続く2021年も不振は変わらず、アリババグループが運営するEC「タオバオ(淘宝)」などのプラットフォームでの同年1〜11月のメイク製品類の流通取引総額(GMV)は9.14%減少した(CBNData調べ)。

そんな状況下でも好調に成長しているカラーメイクアップブランドがある。「JUDYDOLL(ジュディードール)」だ。地元メディアの報道によると、同ブランドはコロナ下でも業績を伸ばし、2021年の売上高は10億元(約196億円)に届く勢いだった。上海をはじめ、都市部で厳しいロックダウンの措置がとられた2022年も快進撃を続けている。

JUDYDOLLを運営する橘宜集団(上海橘宜化妆品)は2016年に設立された。2017年にタオバオで販売をスタートし、翌2018年から同じくアリババのTmall(天猫)での販売を開始。2018年のセールイベント「ダブルイレブン(双11)」では売上が1,000万元(約1億9,600万円)を突破した。

メインターゲットは15〜25歳で、コストパフォーマンスの高さが好評の理由とされる。豊富なカラーバリエーションも特徴で、5年間で1,126色の製品をリリースしたという。内訳はアイシャドウが177色、アイメイクが479色、チークが53色、口紅が349色となっている。とくにアイシャドウとチークの人気が高い。

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