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美容ブランドがメタバース参入時に考えることは? 日本における事例から考える 前編

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メタバースが本格的に登場して約1年半が過ぎ、さまざまな企業がメタバースへの参入を始めている。日本の美容業界での事例はまだ少ないものの、先行する他業種の事例から学べることは多い。今回は、化粧品ブランドがメタバースに参入する際に、「まず何を決める必要があるのか」「どこに着眼して決めればよいか」のヒントを紹介していく。

化粧品ブランドがメタバースに参入する目的とは

「メタバース」という用語を使う場合、単に「3DCGなどで作られた没入感のある空間の体験」というだけではなく、ユーザー自身がアバターとしてその空間内に入り、空間内を移動したり、ほかのユーザーと接触・交流ができる場を指すことが一般的だ。

化粧品ブランドがメタバースに参入する大きな理由としては、「顧客体験の向上」「若年ユーザーとのコミュニケーション」の2点が、グローバルでのトレンドでもある。

前者は、オンライン、オフラインの顧客体験をどちらもより向上させ、魅力的にすることで、ユーザーがオン/オフを行き来しながらショッピングを楽しみ、どちらでも購入しやすい世界をつくるオムニチャネルの視点が重要になる。

後者の場合は、すでにメタバース空間で多くの時間を過ごすことに馴染んでいるZ世代を中心とした、若いユーザーとのコミュニケーションをはかり、こうした層を理解して、その求めているものを知ることで、デジタルにおける今後のビジネス展開のヒントにすることが主軸だ。

その1 既存プラットフォームを利用か、独自開発か

メタバースへの参入を考える際にまず決める必要があるのが、既存のプラットフォーム内に出店する方法をとるか、一からオリジナルでメタバース空間を作るかの選択だ。日本で展開しており人気の高いプラットフォームとしては「メタパ」「ZEPETO」などが挙げられる。

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