韓国「Talitha Koum」、白タンポポ原料の高機能ヴィーガンコスメのユニークな設立背景
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環境配慮や持続可能性を支持するカルチャーが広がる韓国では、有望なヴィーガンコスメブランドが相次いで登場している。白いタンポポを主原料とする製品ラインナップを展開しているヴィーガンスキンケアブランド「Talitha Koum(タリサ・コウム)」もそのひとつだ。自身の肌悩みから、財閥一族の出身でありながら独自運営としてブランドを設立した創業者、海外からも関心を集める同ブランドの設立ストーリーや商品詳細についてレポートする。
薬草の一種でもある白いタンポポに着目したヴィーガンブランド
Talitha Koumはヘブライ語で「少女よ立ち上がれ」という意味で聖書の一節から引用したものだ。そのブランド名には後述する難治性の皮膚疾患に苦しんだ創業者の体験から、人間に本来内在する力や美しさを再発見するプロセスを手助けしたいという思いが込められているという。動物実験や動物性原料の排除、100%リサイクル可能なパッケージなどに加え、子供から大人まで使える“オールファミリーコスメ”をコンセプトとする。
また「白いタンポポの胎座(植物の子房中の胚珠が接する部分で、人間や動物の胎盤にあたるとされている)を採取し、バイオ技術で培養した植物プラセンタ培養抽出物」という、天然由来成分の活用が同ブランドの最大の特徴だ。また、商品の価格帯は2万5,000〜5万8,000ウォン(約2,860~6,640円)でいわゆる中価格帯だが、その機能性や世界観から「プレミアムヴィーガンブランド」として認知度を高めている。
Talitha Koumのブランド設立は2019年で、商品が正式にローンチされたのは3年後の2022年6月だった。当時、米国と韓国で特許を出願していた「白いタンポポ(Taraxacum coreanum)の植物プラセンタ培養抽出物」を主成分とする「HM+Barrier™」ラインを米国で先行公開し、オンラインチャネルを中心に販売を開始した。現在は同成分を配合したフェイスクリーム、マルチバーム、リップバーム、ボディバームなど複数のスキンケア関連商品を韓国と米国で販売中だ。
韓国における販売チャネルは旗艦店などブランド直営ショップ、セフォラ、現代百貨店、自社ECなどとなっており、米国では米国内に発送を行う自社ECを設けている。またSlow Recipeというヴィーガン製品のキュレーション越境ECでも販売されている。
Talitha Koumが開発した「白いタンポポの植物プラセンタ培養抽出物」は、炎症緩和や肌バリア改善に役立つビタミンA、B、B2、必須アミノ酸などを豊富に含んでおり、肌本来が持つ力を引き出し健康回復に効果を発揮するという。
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