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トキワが目指すESG経営、事業成長もサステナビリティも両立させるその戦略

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日本のカラーコスメOEM市場のリーディングカンパニーであるトキワは、CDPの気候変動調査においてAマイナス評価を獲得した。チーフ・サステナビリティ・オフィサーをおき、積極的にESG経営を推進する同社は、その目的を事業成長と社会貢献の両立と位置づけ、サステナブルな企業であることが、未来に向けて、すべてのステークホルダーとともにより良いビジネス環境を築くために必須であると説く。

2020年からESGプロジェクト発足、CDPから「A-(マイナス)」の評価

国内カラー化粧品受託製造市場において10年連続でシェア1位を占める株式会社トキワは、環境情報開示システムを提供する国際的な非営利団体CDPが公表した「CDP気候変動レポート2022」において、「A-(マイナス)」の評価を受けたことを発表した。

これは「気候変動」「水資源保護」「森林保全」に関する質問票への企業の回答をもとに、CDPが各企業の環境情報開示の透明性や気候変動に対する目標設定、事業戦略などの企業の取り組みを評価した結果をそれぞれの分野でスコア付けしたものだ。トキワでは、中期経営計画の一環として2025年までにスコープ1、2合計でCO2の排出を2019年に対し50%削減することを目標に掲げ、2020年よりESG(環境・社会・ガバナンス)プロジェクトを立ち上げた。あわせて、CO2フリー電力の導入をはじめ、ESG関連の施策に取り組んできている。

トキワのサステナビリティ部門の責任者として、戦略の中核を担う株式会社トキワ 常務執行役員 / チーフ・サステナビリティ・オフィサー 市岡真治氏は、「世界中に美と感動と喜びをお届けする」というミッションのもと、10年後のビジョン「事業成長と社会貢献を両立する真のサステナブルな企業となる」を達成するために、同社のESG経営が推進されていると話す。そして、「カラーコスメ分野のブランドのファーストチョイスとなる」「顧客、サプライヤー、従業員、株主などすべてのステークホルダーのベストパートナーになる」「ヒトと地球にやさしいモノづくり企業として社内外に認知される」の3つを経営の大テーマとしてあげる。

その意味するところは、トキワが目指しているのは「企業として持続的な成長と発展を続けながら、サステナビリティの推進を実現する」ということだ。

株式会社トキワ 常務執行役員 / チーフ・サステナビリティ・オフィサー 市岡真治氏
プロフィール/製造、研究、営業、国際オペレーション、品質保証等の部門を30年余り歴任。現在、サステナビリティ推進(ESGやサステナブルビューティ製品の発展推進)、および、2023年4月に新設された渉外・広報部(日々のコミュニケーションを通じてさまざまなステークホルダーとの協力関係を構築し、影響力を発揮することにより、企業価値を高め、成長させていくことを使命とする)の責任者を兼務

さらに市岡氏は、トキワがうたう「TOKIWA Sustainable Beauty」について、一般的な法規制よりも厳しい独自のガイドラインを設定して人体に有害性が疑われる原料を使用しない「TOKIWA Clean Beauty」と、環境に配慮した原料を使用し、3R(リデュース・リユース・リサイクル)容器へのシフトを強化、有限な地球資源の有効活用を図るとともに、CO2排出抑制を進める「TOKIWA Green Beauty」を掛け合わせたものであると説明。開発から製造、物流、消費に至るまでのトータルな商品ライフサイクルにおいて、ESG観点からの運用を推進するとする。

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