欧州企業を日本進出支援するNEXTBLUE、女性のウェルビーイングを促進する新ファンド設立
◆ 新着記事をお届けします。以下のリンクからご登録ください。
Facebookページ|メルマガ(隔週火曜日配信)
LINE:https://line.me/R/ti/p/%40sqf5598o
欧州と日本のスタートアップに投資するベンチャーキャピタルNEXTBLUE2号有限責任事業組合(以下、NEXTBLUE)は、2023年9月末にアジアで初めて「女性のウェルビーイング」に特化したファンドを組成した。フェムテック市場の活性化や女性起業家の活躍を後押ししながら、日本市場を刺激していくのが狙いだ。同社ゼネラルパートナーを務める井上加奈子氏に、欧州スタートアップ事情や日本市場の評価、新ファンドの展望について話を聞いた。
NEXTBLUEが欧州スタートアップを支援する理由
2020年1月に設立されたNEXTBLUEは、欧州スタートアップへの投資と日本進出支援に特化したベンチャーキャピタル(以下、VC)だ。設立メンバーでゼネラルパートナーを務める井上加奈子氏は、設立の経緯について次のように説明する。
「1号ファンドの立ち上げが完了したのは2020年3月だったが、当時から欧州と日本に半分ずつ投資していく方針を掲げてきた。理由としては、日本のスタートアップエコシステムはまだまだ発展途上にあると感じていたためだ。欧州や米国など、グローバル市場の先進的なエコシステムから良い影響を日本に“輸入”したいと考えていた」(井上氏)
井上氏は大手コンサルティングファームなどでM&Aアドバイザリー、新規事業および海外展開戦略立案などに従事後、アーリーステージのスタートアップにフォーカスする東京拠点のVCであるD4Vでポートフォリオマネジャーを務めてきた経歴を持つ。ほかの設立メンバーもグローバル市場やスタートアップの事情に精通しており、ともに早くから欧州の可能性に着目してきたという。
NEXTBLUE 1号ファンドでは15億円を運用し、オーガニック生理用品のサブスクサービスを展開するOhne Limited(英)や、多発性硬化症患者向けアプリを提供するBreakthroughX Health GmbH(独)、ARアート作成ツールを開発するArtivive GmbH(豪)、そして、中小ホテルの運営自動化・一元化サービス「Wasimil」を提供する株式会社AZOO(日)など、日欧の幅広い業種のスタートアップ約40社に投資を行ってきた。
「欧州では国境をまたいだ積極的な資金調達が行われており、競争が熾烈だ。また、スタートアップの数は日本の100倍ほどあり、勝ち抜くために各社が戦略を研ぎ澄ましている。そのなかから有望なスタートアップを発掘し、日本進出を支援することで、日本国内に刺激を与えていくことが私たちの狙いだ」(井上氏)
ここから先は
バックナンバー読み放題プラン
BeautyTech.jpは最新1カ月の記事は無料、それ以前の記事は全文閲覧が有料です。「バックナンバー読み放題プラン」をご利用ください。
【法人用】バックナンバー読み放題プラン
「バックナンバー読み放題プラン」の法人・企業様向けプランです。社内限定で転用・共有していただけます。