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変わっていく視点、変えていく視点 第3回<foufou> 健康的な消費とは、を考え続ける マール コウサカ氏【川島蓉子連載・NNを考える会】

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川島蓉子さんによる、イノベーティブな仕事をされている各界の方々にお話をうかがい、これからのビジネスに必要とされる「視点」を探る連載の3回目は、ファッションD2Cのfoufou代表のマール コウサカさんにお話をうかがいました。

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ifs未来研究所 所長
川島蓉子氏

foufou」の服は、豊かに広がるフレアスカートや、プリーツがエレガントなシャツドレスなど、上質な布をたっぷり使ったデザインが魅力的です。SNSで新作を公開してオンラインストアで販売する――全国にわたるファンがついているブランドです。

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代官山のマンションの一画にあるオフィスを訪ねたのですが、「foufou」をゼロから生み出し、ここまでの道を拓いてきたマール コウサカさんの話には、”実=リアリティ”があって引き込まれます。服に限らずあらゆるブランドは、作り手の熱量が映し出されるものと改めて感じました。

コウサカさんは、文化服装学院在学中の2016年、SNSを活用したファッションブランドがまだほとんどないなかで「インターネットでファッションブランドをやれそう」というところから、一人でビジネスを立ち上げました。「学校にいると、ファッションは高尚なものという考えに染まりがちで、『おしゃれする』楽しさを忘れていた。それがInstagramを使うようになって、純粋にファッションを楽しんでいたことを思い出したのです」。最初はハンドメイドで服を作り、自分のInstagramアカウントのみで告知するところから始めたのです。

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foufou代表 マール コウサカ氏

コロナ禍のなか、ファッション業界が抱えている課題については、いま多くのメディアが取り上げています。半年ワンサイクルで業界の仕組みが回っていること、売り切るためにセールを行って最終的には廃棄処分をしていること、途上国の安価な労働力に頼ったモノ作りをしていること、アウトレット専用の商品を作って売っていること、売れ筋の追究に走った大量生産から同質化に陥っていることなど――。一部では「だからダメになった」という極端な物言いがあって気になっていました。

当初からコウサカさんは、こういう業界の構造に疑問を抱き、それを少しでも解決できないかと考えていたそうです。だからブランドを立ち上げるにあたって、「健康的な消費」を目ざしたのです。

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